株式会社BKUさんより「「いいよ」から学ぶ日本語の危険性」

ミャンマー人材送り出し機関の株式会社BKUさんからのメッセージです。
技能実習生に話しかける注意点がまとめられています。まさに現場で起こっているんですよね。受入中の技能実習指導員、現場で技能実習生と働いている方は一読して損は無いと思います。

以下、BKU様のメッセージを抜粋いたします。

㈱BKU様のHP:https://bku1.com/

ミャンマー人材を受入中/受け入れをご検討されている監理団体・登録支援機関の皆さまへ、
我々が送出し機関を運営する中で気づいた耳より情報を紹介させていただきます。

今回のテーマは、外国人材との会話例から学ぶ「いいよ」の危険性についてです。

「いいよ」の意味を理解しているのは日本人だけ。
「いいよ」での指示は要注意!

弊社では、送り出した実習生たちと3ヶ月に1回のペースで定期的な面談を行っています。
その中で、ある実習生から、簡単であるはずの日本語が理解できないという相談がありました。

その日本語が「いいよ」です。
「いいよ」と言われたから仕事をしたのに、何故か先輩から怒られたと言うのです。
この問題について、「いいよ」の発音と意味の関係を解説してみます。

①相手に許可を与える場合
発音:い↑ い↑ よ→
ミャンマー人のみならず、他国の方でも、「許可をもらった」と理解する発音と意味です。
一般的で、一番よく使われている「いいよ」でしょう。

◯正確に伝わる言い方:いいですよ、OKなど

②相手に許可を与えない場合
発音:い→ い↑ よ↓
「これはやらなくていい」の意味で用いる発音ですよね?
いいよいいよ、と2回繰り返して発音することも多いかもしれません。
これは外国人が理解するには非常に難しい発音と意味です。
前述の実習生の通り、許可をもらったと思いきや、実は許可をもらっていないという真逆の意味でした。
日本人からすると、ダメだと言ったのに何してんだよ!と怒る気持ちもよくわかります。

◯正確に伝わる言い方:だめです、してはいけませんなど

③相手を褒める場合
発音:い↑ い↑ よ↑↑
まだあります。
相手を褒める場合、よくやった!すごいね!の意味で用いられる発音と意味です。
これは①と②に比べて使う頻度が減りますし、外国人が勘違いしても特に大きな問題にはなりません。
むしろ積極的に褒めていただければ幸いです。

◯正確に伝わる言い方:いいですね、すごいですねなど

④あなたがやりたいならやってもいいけど、と相手に渋々許可を与える場合
発音:い↓ い↓ よ↑
これが個人的に一番最悪だと思う「いいよ」です。
外国人が①と誤解した場合、「いや、そんな前向きな許可じゃないし、ウキウキやるな!」とイライラするでしょう。
外国人が②と誤解した場合、「いや、自分から許可求めてきたんだから最後までやれ!」とイライラするでしょう。
外国人も日本人も、お互い全く意味が理解できません。
この発音の「いいよ」は絶対に使わない方が良いです。

◯正確に伝わる言い方:本当にあなたがやりたいならやってください。(はっきりさせることが重要)

いかがでしたでしょうか?
「いいよ」に隠された日本語の複雑さと、これを外国人に言う危険性についてお伝えしました。

普段から、ミャンマー人に怒ることはあまり良くないとご説明しておりますが、何を隠そう一番怒っている(そしてなかなか直せない)のがこの私です。

受入企業、監理団体、登録支援機関の皆様も、なんで言ったことがわからないんだ、と苛立ったことは一度や二度ではないはずです。

外国人材はもっと頑張って日本語を上達すべきですが、実は我々日本人の日本語の使い方も、外国人相手にとってはあまりにも不親切な場合があります。

お互いすぐに改善するのは難しいですが、まずは日本語の複雑さを改めて理解すると、イライラも少なくなるかもしれません。

他にもミャンマーの理解にお役立ちできる情報を配信しておりますので、
ご興味があれば以下の情報もぜひご覧ください。

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■弊社およびミャンマーの紹介について
www.go.bku1.com/intro1

■弊社独自の取り組みについて
www.go.bku1.com/intro2

■即採用可能な特定技能合格者リスト(2024年1月時点)
www.go.bku1.com/tokutei_candidates

■求人に対して”どんな人材がどれくらい集まったか”というレポート
www.go.bku1.com/report

■入国前教育事例(日本語作文・音読)
www.go.bku1.com/homework

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