中国人技能実習生が増えてくると中国人スタッフを雇用する企業さんってありますよね。
実習生と同国人を採用するのは諸刃の剣だと思います。結局は本人の人間性によるところが多く、メリット・デメリットがあります。
実習実施機関(受入企業)に中国人職員が在籍しているメリットとデメリット
さて、
昔々…まだ研修生・実習生制度から実習生制度へと切り替わったばかりの頃のお話じゃ…。
同僚が担当していた企業で実習生の人数が40人!監理団体のスタッフだけでは管理しきれないので企業さんが実習生の面倒を見るために、中国人を正社員として採用しました。
入社半年程はまじめに勤務していましたが、やがて馬脚を現すように…。
キャッシュバック回収の巻
実習生たちが、ネットを契約する時に立ち会ってもらっていたのですが、よく聞くのがキャッシュバックってやつ。ここまで書けばもうすべてわかりましたよね^^
彼女は来日したばかりで日本語を話せない実習生が手続きを行う際、キャッシュバックを自分名義にして受け取っていたのです。最近はネット、携帯電話会社の競争激化を抑えるためにキャッシュバックは少なくなっているようですが、当時は5000円~30000円のものもあったので、人数が多ければばかにならない金額です。
実習生の先輩がネットの契約についていこうとすると、その中国人スタッフは大反対!
「どこの携帯会社、どこのパソコン、どんな契約かは俺が決める!自分たちで契約すると騙されてしまうから俺が立ち会うように会社から指示されているから、必ず俺が立ち会う」
と語気荒く実習生たちに伝えたようです。
はじめのうちは実習生も言うことを聞きますが、1年、2年と経てば彼らの中にも日本語が達者な者も出てきます。キャッシュバックをすべて自分の懐に入れていることに気づいた実習生たちは怒り心頭!
彼の所業は実習生全員に知れ渡りました。実習生から総スカン!
「キャッシュバック返せ!」
当然返すわけがありません。
ラブホテル経営
他の実習生たちから他にもクレームが入り、彼の職務怠慢は可愛いもので、実習生の宿舎をラブホテル代わりにして休憩・宿泊代をせびり取っていたと通報がありました。
一体どういうシステムだ…?
多くの実習生は社宅に住んでいましたが、30人を超えてからは民間アパートを借り上げて住まわせていました。2DKの部屋を4部屋借りて、1部屋3人ずつ住まわせていました。ところが、その1室を空にしてラブホテル代わりにしていたんですね。
実習生たちを引っ越しさせて4人部屋住まいにして、余った部屋を中国人実習生カップルに提供していたそうです。休憩5000円でw。実習生たちはおとなしく従っていたようですが、ラブホテルの休憩料金の相場を知ったのか、後に4000円に下がったそうです^^;
引っ越しをさせられた実習生はたまったもんじゃありませんよね!
企業からの指示だと言われたら、彼の言葉を信じるしかありません。
実習生たちがどこで恋人を見つけたのか?
周囲は工業地帯なので、他社の実習生たちと恋愛していたんですね。電子機器組立とかって割りと女性が多いんですよ。コンパで知り合ったらしいのですが、それを斡旋していたのも彼。婚活エージェントでもあったのです!お前はO-netかっ!
当然の事ながら手数料も徴収していました。
カップルが次々に誕生⇒ラブホ(実習生の部屋)が大盛況⇒中国人スタッフ大儲け
これらがすべて明るみに出て彼は解雇同然にして会社を去って行きました。
この事実を知っていたか知らなかったのか…当組合の担当者の目は節穴。
度々登場するダメ職員です。過去にも彼の活躍についてはちょこちょこ書かせていただきました。監理団体にも責任ありですよね。実習生の部屋の訪問をしていたら、実習生からきちんと聞きこみを行っていれば部屋を引っ越しさせた時点で気づいていたはずです。
企業さん(中国人スタッフ)から「大変ですからいちいち寮(民間アパート)の訪問はしなくて結構ですよ」と言われていたからと言い訳にはできませんよね。
風紀が乱れてしまうと実習生受け入れ継続の大きな障害となります。
毎月きちんと企業、実習生宿舎を巡回していればこんなばかばかしい問題は起こらないはずです。