外国人技能実習生と組合、派遣機関の通訳がしてしまいがちなダメな5つのこと

私は通常の巡回からトラブル対応まで、大概一人で行動しています。
組合にとっては経費が浮くのでメリットがあるかもしれませんが、一番おすすめなのは日本人スタッフと通訳で行くのが一番です。

一人より二人で行く方がプレッシャーも少なく、企業や実習生相手に何らかの約束事、取り決めをする時にはふたり以上いた方が安心ですし、通訳を介すことで、言葉に重みが出るような気がします。

私は通訳を使うことはほとんどなく、人出が必要であったり、実習生と派遣機関の保証金等で両者間に意見の食い違いがあった時などにお願いする程度です。私は中国語を話せるため、通訳である中国人(組合のスタッフなり派遣機関の駐在)がきちんと中国語・日本語に訳したかをチェックできます。
通訳の時やってはいけないこと

 

1.意訳しすぎて自分でストーリーを作ってしまう

私が日本語で話し、中国のスタッフが通訳する時が稀にあります。その際、私の言ったことを聞き取れておらず、適当なつくり話を通訳してしまう。こちらはきつく叱っているのに、言っていることが全く違う。相手を怒らせないように配慮しているのではないかと思ったけど、実際のところ私の言っていることが理解できていない。
私が改めて中国語で指導。

「なんだ~才谷さん中国語話せるんですね~。じゃあ私の通訳なんていらないでしょ?」

ふざけるなと。

こちらの中国語は所詮外国語です。ネイティブの彼らに緊張感を与えるには今ひとつです。だから、私の言うことをそのままキツイ口調と内容でビシっと母国語で言ってもらいたいんですよね。それが出来ない人は通訳として連れて来ても効果半減です。

 

2.実習生と話し込むばかりの通訳

実習生とばかり話し込む通訳。話し込むのはある程度仕方ありませんが、彼らと何を話したのか、問題点等を企業や組合に報告しない通訳はいただけません。

gf01a201502061200

3.自分の言いたいことだけを言う

自分が言いたいことだけを伝え、実習生の話を聞かない。
また、自分がどんな指導を実習生にしたのかを報告しない人も随分います。「今なんて言ったの?」と聞かれてようやく答える通訳。これも面倒です。

 

4.実習生の味方ばかりする通訳

これも実習生と同国人の通訳だとよく起こることです。特に中国人スタッフは両極端で、実習生をやたらとかばう人(組合スタッフに多い)、実習生の頭数だけにこだわりひたすら企業のご機嫌ばかり取る人(派遣機関の駐在に多い)。

実習生の味方ばかりするのはすぐにクレームになります。
例えば、彼らのわがままを聞いてばかり、企業に対しては法令遵守をするよう厳しく言っておきながら「可哀想なので退職時に有給を買い上げて下さい」「〇〇を買ってあげて下さい」というタイプですね。

監理団体は中立的な立場にたたなければなりません。

 

5.実習生と勝手な口約束を結ぶ

企業に対する不平不満をこぼす実習生の言葉を真に受け、彼らをた助けようとやっきになるタイプ…これも以前は見かけましたね…。

企業からの信頼を勝ち取るためにも、通訳をする時は実習生や企業担当者の言い分を通訳するだけでなく、あなたがまずは日本語で実習生に話し、それを自分で中国語(実習生の母国語)に訳して伝えることです。そうすると、企業担当者のあなたに対する信頼はグッと上がりますよ!

タイトルとURLをコピーしました