うちの職員で実習生同士の揉め事をこじらせてしまったことがあります。
女性のスタッフで年齢は・・・30歳以下のアラサーだったかな。仮名をAさんとしましょう。中国語はそこそこ話せて一人で巡回をしており、
- 実習生目線で!
- 実習生寄り添って!
- みんなともだち!
- 遠足出張楽しい!(巡回)
をモットーに監理団体の職員として頑張っておりました。
1年間中国に留学した経験があるので、中国語も話せ多少は中国を理解している女性でした。しかし、留学経験者にありがちの「中国人とはお友達」「中途半端に中国に愛着があるため中国びいき」という癖もありましたね。
彼女はすでに退職。ちょっとした愚痴記事になります^^;
窃盗事件に関する案件で報告してきたのですが…もうありえない中身でした。
彼女が担当する企業で窃盗事件が起こりました。
窃盗事件の犯人探し
そこは30人ほど受け入れていた企業。ずいぶん長いこと受け入れてくださっていました。実習生の宿舎内で財布、PC、その他貴重品が盗まれる案件が3、4件連続して起こりました。疑わしきは罰せずなのですが、何を勘違いしたのかAさんは犯人探しを実行!
実習生一人ひとりと面談し、盗みそうな奴、疑わしそうな奴を聞き出しました。
状況証拠も何もないまますべての実習生との面談を終了。30人いましたが、犯人と思しき人間について実名を上げたのは7人です。7人のうち4人は同一の実習生の名前をあげていました。
彼女は実習生全員を呼び出し、窃盗事件に関して説明。
「みなさんから一人ひとり最近頻発している窃盗事件についてヒアリングを行ないました。結果、〇〇さんが疑いをかけられています!」
ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・
ざわつく実習生たち。
窃盗事件は確かに実習生寮内(社宅)で起こっていたことですが、実習生とは限りません。外部の人間である可能性も否定できません。当時は監視カメラも設けていなかったし、守衛もいませんでした。実習生にしてみれば「え?!っていうか犯人は身内だったの?」「同じ屋根の下にいたのか…?一体誰?」と疑心暗鬼になったに違いありません。
そんなことはお構い無く彼女は自分の見解を述べていたようです。
「みんな友だちだよお!絶対に仲間を疑っちゃダメだお!〇〇さんは悪くないんだからあ!」
えええ~?
犯人ほぼ確!?
意外と思ったのは〇〇さん。
当然の如くブチ切れました。
「俺はやってねえ!なんでそんな言い方するんだ!」
と、彼に同調した者が数名おり激しい口撃を彼女に浴びせたようです。
彼女は結局手に負えなくなり上司の元へ。企業からも彼女の管理能力を疑われましたし、当の実習生たちからも相手をされなくなり…。出入り禁止となってしまいました。
腋臭の実習生について
前回も腋臭の実習生、体臭のキツイ実習生が問題になったことを記事にしました。
こちらの記事にある企業とは別にワキガに関するクレームがありました。私が担当していた企業でした。
「彼のワキガなんだけどさ。ちょっとあまりにもきつくて…才谷さんの方から上手く伝えてくれないかなあ?」
と、言われましたので本人に対して告げました。
- 臭いに敏感な人もいるし、嫌な臭いと感じる人もいる
- ケアの仕方も教えました
本人にわきがデオドラントを提供し、2本目からは実費で買うようにと告げました。
企業からは「臭いは随分収まった。完璧にはなくせないけど許容レベルには」とコメントを頂きました。
それから間もなくして病院引率があったのですが、私は用事があるため行けず、代わりに上記のAさんに行ってもらいました。
ワキガの件は報告書で読んでいたのか、
「才谷さん!ちょっとこんなことを報告書に書かなくてもいいじゃないですか!人権問題ですよ!」
組合内で回覧したことに怒っていました。
企業からのクレーム。体臭問題については他社でもあったので、その際監理団体がどう振る舞ったかは後々役に立つこともあるでしょうし、悪いことでは無いと思うのですがね。
当日彼女は私の代わりに病院引率。
ワキガの実習生に対して、
「あなたのワキガは生まれつきだから仕方がない。無理してケアをする必要はない」
とか…キレイ事を言ったそうです。おまけに企業の担当者にも同じ事を言ったそうで、大分呆れられていましたね。
「もうあんな人よこさないでよ。こっちが悪いみたいな言い方してさ」
留学生気分で実習生と接するんですよね。
お友達、遠足気分で出張を繰り返していました。経験年数の割には労働関連法・入管法なんてこれっぱかしも入っていなかったし、まともに出来たのは病院引率ぐらいでした。