本国情勢を踏まえた在留ミャンマー人への緊急避難措置の運用の誤用・濫用が疑われる状況にあることから、今般、その取扱いが見直されました。
https://www.otit.go.jp/files/user/0927-30.pdf
運用が変更されてからというもの、私共の組合のミャンマー人実習生たちが失踪しなくなりました。
ミャンマー人実習生が突然退職した時の対応は、下記の通りでした。
- SNS等で、失踪したと思われる実習生に連絡(中国人と違い、だいたい連絡が取れる)する。
- 退職の意志を確認。
- 退職を希望した場合、退職の手続きを取る。
- 退職した元実習生らは、知人の伝手を使って職探し、どうじに特定活動の許可を申請
しかし、上述した通り、技能実習を未修状態での特定活動の申請はできなくなりました。
「技能実習困難届」を提出して終わり…だったんですよね。
ミャンマー人男性の実習生を受入れできない!?
ミャンマーでは徴兵が行われています。男性は18~35歳。女性は18歳~27歳。
徴兵の年齢が拡大されただけでなく、ミャンマーの軍事政権は「男性を国外に出させない」方針とのこと。どうやら現実味を帯びている政策らしく、受け入れ側である日本の建築企業などは、ミャンマー以外の国からの受入を検討し始めました。入国が減り、失踪は減りますが、在日のミャンマー人が合法、不法問わず日本に居続ける可能性が非常に高くなってきました。
将来の徴兵逃れのために日本に居座り続ける。タイにはミャンマー人の滞在者が非常に多く、タイ語や英語が話せないミャンマー人でも苦労せずに暮らせるとか…。ミャンマーに帰らず、タイへ行き、そこで年金の脱退一時金の手続きをして受け取る人も多くいます。
今後のミャンマーの動向に注目です。