『日新窟』は新聞、メディアで取り上げられ外国人技能実習に携わっているものならすでにおなじみとなりました。
日本で亡くなったベトナム人技能実習生、留学生を弔ってくださりこの方の行動には頭が下がるのみです。行き場を失った技能実習生が監理団体に相談せず『日新窟』に飛び込んでしまうのは悲しいことです。
これらの記事を見ると不思議な点がいくつか見つかります。
ある元実習生(34歳男性)は不法就労中に作業現場から転落して頭を打ち…
他の元実習生(25歳男性)は不法就労中に全身に大火傷を負って治療をうけ…
ある元実習生(20代女性)は失踪中に妊娠、入管に出頭しようとしたところ、昨年8月に切迫早産で600グラムの未熟児を出産しました
不法就労者のベトナム人労働者が火傷を負って…とあります。これはそもそも不法就労自体が悪いことです。借金を背負って日本に実習に来たけど、思うほど稼げなかったので失踪した挙げ句ブラック企業に転職。そこで怪我をしたけど、悪いのは全部日本の企業…っておかしいでしょう。
百歩譲って実習先が超低賃金、未払い賃金など不当な扱いを受けて失踪した場合は同情の余地がありますが、十分な賃金を得ているにも関わらずもっと稼ぎたいから失踪するケースの方が圧倒的に多いのです。
我が組合でもベトナム人技能実習生は頻繁に失踪します。手取りは十分です。最賃+αですし、残業も多い、工場勤めでそれほどきつい仕事ではない。手取りは20万円前後です。それでも逃げているのが現状です。
派遣機関に納めている手数料は4,000ドル未満なので高くはありません。
実習生本人のモラルの問題です。
日本社会として一日も早く外国人に対する救済措置・救済制度を整えてほしいと願っています。
その前に、日本政府は受け入れ職種の制限(建設関係は全部受け入れ停止)やブラック企業の受け入れ停止を徹底的に行うこと。そして、ベトナムはじめ失踪率の高い国からの受け入れは数を制限していくべきです。
実習生本人たち、失踪する方にも問題があることをよくわかってほしいです。