技能実習生の家賃や食費を過剰に徴収、受け入れ先に計画作成指導せず…監理団体に改善命令
12/19(火) 16:20配信外国人技能実習生の受け入れ先企業を指導・監査する鹿児島県枕崎市の監理団体「枕崎市水産物振興協同組合」が、技能実習適正実施・実習生保護法(技能実習法)に違反していたとして、法務省と厚生労働省から改善命令を受けていたことがわかった。4日付。
両省の発表によると、同組合は実習先のカツオ節工場に対し、適切な技能実習計画の作成を指導する立場にあるにもかかわらず、行っていなかった。また、実習生の寮の家賃や食費を実費より多く徴収していた。
一方、元実習生のフィリピン人女性4人が同組合と実習先を相手取り、慰謝料などの損害賠償を求めて近く鹿児島地裁に提訴する意向を固めたことが代理人弁護士への取材でわかった。
代理人によると、4人は、劣悪な環境下で実習をさせられたほか、組合が運営する寮ではプライバシーの侵害や必要以上の拘束があったなどと主張している。4人は今年4月までに寮から逃げ出し、別の監理団体が受け入れるなどしたという。
また監理団体が改善命令を受けました。
厳しいことは良いことです。特に水産、農業、建築、縫製は不正の温床と言っても過言ではない職種です。
家賃や食費を実費より多く徴収していた。
これは監理団体として絶対に見逃してはならないところです。実際の家賃を超えて徴収しようとする不届きな実習実施者は隠れてやりますからね。監査で賃金台帳のチェック、実習生からのインタビューを欠かさないことです。
現行制度に移行したばかりの頃、この手の企業がありました。家賃50,000円/月の部屋に実習生3人が居住。一人あたり15,000円徴収していたのに、ある月、監査で確認したら20,000円担っていた。合計6万円。明らかに超えていました。企業に理由を聞いたら、
「修繕費がかかるだろうから、積み立てておきたい」とのこと。
そんなのは理由になりません。
監査報告書で機構に報告。
この手の企業は他にも「余罪」を抱えている事が多く、注意深く監査をしないといけませんね。
それと、この記事にある適切な技能実習計画の作成を指導をしていなかったとありますが、具体的にどんな内容だったのだろう?
もし、彼女たちの主張どおりであるならば、劣悪な環境下での実習、居住は完全に人権侵害です。フィリピン実習生を日本に呼ぶ時は、手間暇とお金がかかるんじゃなかろうか?しかも、鹿児島県なんて最賃は安い。水産加工だとしたらおそらく最賃。なぜ鹿児島で実習を…?