外国人技能実習制度廃止後の新制度では、自動車産業は受入れできないのか?

先日、10月18日に行われた有識者会議の議事録などを紹介しました。

まだまだ検討段階なので、慌てる必要はないものの「特定産業分野のみに限定された」受け入れとなる見込みです。

出たよ!新制度のたたき台!技能実習制度及び特定技能制度の在り方に関する有識者会議(第12回)
昨日の今日なので、まだ全てに目を通していませんけど。こちら。 議事次第(PDF : 52KB) 資料1-1 最終報告書(たたき台)概要(PDF : 396KB) 資料1-2 最終報告書(たたき台)(提言部分)(PDF : 333KB) 資料...

特定産業分野とは下記の通りです。

特定技能の12分野(旧14分野)|業務内容と雇用形態を総まとめ
1.介護
2.ビルクリーニング業
3.素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業分野(2022年に統合)
4.建設業
5.造船・舶用工業
6.自動車整備業
7.航空業
8.宿泊業
9.農業
10.漁業
11.飲食料品製造業
12.外食業

印刷。
リネンサプライのクリーニング。
縫製。
自動車産業。

私の知る限り、この3つの職種と産業は新制度では無くなると。たたき台がこのまま新制度になってしまったらの話です。



愛知、岐阜、三重は特にトヨタ自動車関係の下請けが多く、多数技能実習生を受け入れております。これが全部なくなってしまったら、車業界大打撃です。あまりにも現実的でない新制度のたたき台。

心配なので、未だに法務省を出入りしている法務省OBに話を聞いた所、

「ああ、大丈夫大丈夫!車産業はなくならないから。今までどおり受け入れできるんじゃない?慌てないでいいよ。新制度は、来年秋か遅くとも再来年春施行だから」

とのこと^^;

「車業界大激震!」

と、マスコミは大騒ぎするはずですが、私の知る限り大手メディアで大々的に報道しているところはありませんね^^;

ってことは、まだまだ練っている最中です。
確かに有識者会議の意見を見ていても、非現実的な意見や現場や技能実習生の本音を全く理解していない絵空事ばかりで、果たして決められるのかと心配に鳴るほどです。

ただ、ここまでたたき台をぶち上げてしまった以上、特定産業分野を中心に回していくのはほぼ間違いないと言って良いでしょう。自動車産業には救済措置というか、特別な措置が施されて今まで継続できる仕組みを無理くり作ると思います。

となると、印刷、縫製、クリーニングはどうなるのか?

縫製は、受け入れ人数こそ建設業より少ないものの非常にブラックな職種の一つです。このまま無くなったほうが良さそうです。業界団体もあるのだろうけど、自動車ほど強くはなさそうですし。

印刷業界ももう良いのではないのかな…。最近は何でもかんでもデジタル化が進み、リアル店舗は次々と閉店。電子書籍の主流化は止まりません。

クリーニングはどうなのだろう…?
大規模なクリーニング工場は流れ作業そのものだけれど、外国人の技能実習にはふさわしいとかなんとか、理由をつけられて残りそうな気もしないではない…。あくまで個人の感想です。


タイトルとURLをコピーしました