外国人技能実習生に関するブログを書いてからそれほど間は経っていませんが、ぼちぼち100記事になりそうです。ネタに困ることがあるものの、ちょっと思い起こせば…色々なことがフラッシュバックしてきます。
「ただ、何を書こうかな?」と手が止まってしまうこともあり、そんな時はキーワード検索を確認。このブログにどんなキーワードでたどり着いたかをチェックします。すると、目立ったのが実習生の失踪ネタでした。
失踪については過去記事で何度か触れました。
失踪された時はショックで混乱しますよね。失踪してしまったら、事後処理しかないので下記手順で行えば一段落です。
失踪した際の対応のおさらい
- 警察に捜索願を出す。
- 地方入管へ失踪報告書を提出。
※入管への報告内容※
警察に捜索願を提出した事や派遣機関と連携し、失踪した実習生の家族と連絡をとったこと。監理団体及び受入企業の担当者が実習生の宿舎に行き、他の実習生に対する聞き込み、失踪した部屋のチェックをしたことを報告する。
また、失踪後に得られた手がかり等、監理団体としてのアクションを途中経過として入管へ報告します。
失踪した実習生が発見された場合
非常にレアなパターンですが、実習生が発見される、または我々監理団体に助けを求めてくることがあります。
実例1.
入国して1年しか経ってないベトナム人実習生が失踪。
パチンコ屋で働いていましたが、約束された賃金ではなかったのでもう辞めたい。帰国したいと電話で連絡がありました。場所を聞くと和歌山^^;。関東からは遠すぎですね。在留期間は幸い切れていないので、「一緒に最寄りの入国管理局へ行こう。迎えに行くから居場所を教えてほしい」と伝えたら電話を切られました。
後日、派遣機関より本人が帰国したと連絡がありました。
実例2.
中国人実習生が失踪。
在留期限も過ぎてしまいましたが、ある日突然捜索願を提出した警察署から、「中国人実習生○が自首して来た」と連絡が入りました。警察から詳しい事情は聞かせてもらえませんでしたが、派遣機関が彼の家族に確認した所、
・日本人女性と恋愛、結婚。
・不法滞在者のままでは不自由なので自首した。
とのことでした。
う~ん…もっと詳細に知りたかったのですが、本人と連絡が取れず、実習生の家族から事情を聞くにしても、家族も詳細を知らないようでした。
実例3.
実例1.とかぶりますが、知らない間に勝手に帰国していました。
失踪中は一切連絡がなく、在留期限ギリギリに帰国していました。
失踪者が発見された後の対応
実習生が発見された旨入国管理局と捜索願を提出した警察に連絡します。
知らないうちに帰国してしまった場合も同様に警察と入管に報告します。
母国に帰国したのにまた日本に戻ってきた時はビビりました。
在留期間に注意せよ!帰国したはずの外国人技能実習生が勝手に日本に戻ってくる!?
イザという時のために勉強しておきましょう⇒外国人研修・技能実習生支援マニュアル
「失踪者がまた受入企業で働きたい…」と言ってきた場合は?
再雇用はしないように!
再雇用をできないことはありません。
しかし、JITCOに確認したら、下記返答を頂きました。
- すでに捜索願、失踪報告書を提出された人間が職場にいるのは望ましくない。
- 実習を突然放棄し、2ヶ月以上行方不明(某ベトナム人実習生)となっていた人間を再雇用するのは、実習生制度を運用していく上でマイナスにしかならない。入管は、その受入企業及び監理団体に対する評価を大きく下げるだろう。
なるほど…。確かに一度失踪報告を出されてしまったら、その後何を言ってきても採用してはいけないということですね。確かに失踪した人間を戻ってきたからと言って再雇用してしまったら、「この会社失踪報告書出しているのに、また雇用しているじゃないか?」とチェックが厳しくなること間違い無し。
実習生の入国申請、在留期間の更新の時にも意地悪されそうですし^^;
また、監理団体としての立ち位置も問われそうです。
失踪した実習生の再雇用はやめましょう!