安直だった…朝鮮系中国人技能実習生を受け入れればいいのにという考え

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私が外国人技能実習生関連の仕事に就いて間もない時の頃でした。

当時は中国人技能実習生を受け入れている企業ばかりで、ベトナム人技能実習生などは少なかった時代。中国人技能実習生は漢字がわかるし、もっと日本語の修得が早くてもおかしくないのではないか、日本語が上達しない、学習意欲がないと受け入れ企業さんから言われ続けいました。組合としても、学習意欲がある中国人を選考対象にしていましたが、面接の時に口先だけやる気を見せられても…本質なんて見抜けません。

当時、私の師匠とも言える上司が頭を抱えておりました。

「困ったなあ…いくら実習生に日本語について説明しても誰もまともに勉強してくれへん。宿題とか、日本語検定とかで縛っても難しいなあ…」

「だったら、朝鮮系中国人を受け入れるのは?」

私は当時、在日韓国朝鮮人の日本における犯罪や勘違いした被害者意識、『性根』を全く知らなかったのでこんな意見を無邪気に言ってしまいました。

朝鮮族は日本語の上達が早い?

なぜ朝鮮系が良いと思ったのか?

  1. 彼らの母語である朝鮮語は日本語と文法が似ていて、中国人(漢民族)よりも修得が早い。
  2. 漢民族ほど日本語を話す時に癖がない。
  3. 中国では少数民族。漢民族から差別を受けているものの、外国人からは「漢民族と同じように見られたくない意識」が強く、マナーや習慣面で漢民族よりやや優れている。
  4. 留学時代多くの朝鮮系中国人と知り合ったが、漢民族よりも付き合いやすい気がしたから。
  5. 年配者を敬う気持ちが強く、会社の上下関係にも馴染むのではないか。

3番目についてはあくまで個人的すぎる意見ですね。参考になりません。

「朝鮮族やろ?受け入れたことあるで。でも、10人全員失踪しよったんや」

上司いわく、たしかに日本語の修得は漢民族よりも早かった。日本語がうまくなった分、受入企業で最賃で働かなくても、他に良い稼ぎ口はたくさんあると思ってみんな逃げてしまったとのこと。後ほど受け入れ気の方がスナックかなにかで飲んでいたら、元実習生で日本語が飛び抜けて上手かった子が働いていたとか。

やはり、在日韓国朝鮮人は日本のそこらじゅうにいますから、彼らを頼って逃げてしまうらしいです。新大久保駅周辺なんて当時すごかったんじゃないかな…。ここで書くのは省きますが、まあ、犯罪チックな商売にも手を出していたのでしょう。
その証拠に、当時も今も中国の東北3省の派遣機関はもちろん、中国の派遣機関は朝鮮族を選抜することはありません。逃げてしまうし、トラブルを起こしやすいからだそうです。

なるほどねえ。

朝鮮系中国人の女性も、

「朝鮮族の男は受け入れない方がいいよっ!全然働かないよっ」

とのこと。

彼女は朝鮮族で小さい頃は北朝鮮と中国の国境沿いの街に住んでいて、北朝鮮の人がよく遊びに来たり、脱北してきたそうです。90年前後の話ですけどね。当時でも中国の方が朝鮮よりも豊かでしたし、食事をせびりに来たり、同じ朝鮮族なので、彼女の父親などは脱北者のために職探しの世話をしたりしていたそうです。

今でこそ国境警備は厳重になっていますが、80年代、90年代は緩かったらしいです。
かなり話がずれてしまいました。

当時の私が安直すぎたように、日本語の上達が多少早いからと言って朝鮮族を採用するのは早計。他の組合や受入企業さんを見ても朝鮮族を受け入れている団体を見たことがありません。

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