制度の闇の一端があらわになったのに…介護、コンビニも危険!

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先日のガイアの夜明け報道でジャパンイマジネーションが叩かれております。「外国人技能実習生を不適切な人権労働環境のもとで製造されていた」とコメントをしています。ニュースを検索したら同様の記事が3つ以上出てきましたよ。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171215-00000046-wwdjapan-life

「ガイアの夜明け」が外国人技能実習生制度の闇を一部報道したのは良しとしても、徹底的に叩く相手が違うんです。一企業の非道も許されないことでありますが、なぜ失踪するのか?もっと根本的な原因に迫らなければなりません。失踪の背景は低賃金だけでなく、出国時に支払わされる多額の費用。真っ当に受入企業で働いたとしても、借金を返済するのが精一杯の現実。来日した時点で超マイナスからのスタート。これじゃあ逃げますよ。

失踪の闇を叩け無いのなら、ジャパンイマジネーションのみならず、縫製職種そのものを叩かなければなりません。縫製職種として受け入れている企業のブラック率は他の職種と比べてもかなり高いです。実習職種を一つ一つ潰していくような報道の仕方でないと、一企業を叩いて視聴者が満足する番組で終わってしまいます。縫製職種の受け入れそのものを廃止するよう報道するべきでした。

 

先日、私の恩師とお話した時ベトナム派遣機関について話題になりました。

キックバックや失踪保証金に加え、派遣機関によっては職種によるお手盛り搾取があります。
つまり、実習職種によって技能実習生が派遣機関に支払う手数料が変わってくるのです。例えば、

  • 建築のとび職種 通常手数料40万円+10万円。
  • 食品加工職種 通常手数料40万円+40万円。

優良企業で残業時間が多くて稼げる会社で実習する実習生は、もっと納める必要があります。ベトナムの派遣機関がよく営業してきますが、その時に必ず確認すべきが上記の項目。

「派遣機関が実際に技能実習生たちにいくら手数料を納めさせているか」です。彼らの借金が大きければ大きいほど、日本での失踪率は高くなります。正直に話さない派遣機関が多いでしょう。だからといって、何も聞かずに契約を結んではなりません。必ず問い詰めましょう。

こういった根本的な問題から、視聴者や社会の目をそらすためにジャパンイマジネーション社が槍玉に上がったのではないかと思ってしまいます。そうで無かったとしても、技能実習制度に携わっていない人達からしてみれば、ブラック企業叩きの方がし易いでしょうし、失踪の原因は何なのか?どうして、低賃金で働かされていて、問題が山積しているのを承知で企業が外国人技能実習生を受け入れ続けているのか?根本的なことに思いを馳せる人はいないでしょう。

根本的な問題を解決できないのに、職種ばかり増やすのは、これは業界団体だけが悪いのではなく、日本政府の問題と言って良いでしょう。

介護技能実習は既存の職種以上に失踪の温床となる可能性大!

介護職種なんて良い例です。
介護の人手不足を補うための対策です。業界団体の強い要望があったとは言え、3年間の技能実習を終えるに当たっては条件が厳しすぎます。

「条件が厳しいのなら良いじゃないか?」

確かにそうですが、日本に入国するまでのハードルを高くするのではなく、入国後に厳しい条件を課すのが大問題なのです。現状ですと、入国までに日本語能力試験N4取得。この条件は今までの職種にはないハードルです。ただ、採用が決定してから半年以上特訓すれば東南アジア系の実習生でも取得できてしまいます。

入国後。
1号(1年目)から2号(2年目)に上がる時、日本語能力試験N3に合格しなければなりません。不合格者はどうなるのでしょうか?期間が延長できずに帰国する羽目になります。

一念発起。一か八か。日本で大金を稼ぎたい。親や親戚に頼み込んで借金までしてきた。

N3試験に不合格だったから帰国してください?

彼らが納得するわけないでしょう!!!

絶対に失踪しますよ!
何がなんでも稼がなくてはならない。不法滞在、不法就労してでも金を稼ぐ。日本にかじりつく。
この結果どうなるか?

  1. 日本の治安の悪化
  2. 就労目的での難民申請を請け負う悪徳行政書士が儲かる
  3. 日本のブラックマーケット(特に海外マフィア)の拡大

不法就労者といえども管理やケアが必要でしょう。ミャンマー、カンボジア、ベトナム人が組織する非合法なブローカーや派遣会社が組織だって不法就労者を斡旋し続けるでしょう。

頼みの技能実習生には逃げられ、泣きを見るのは監理団体と受け入れた介護施設。
真っ当な組織で儲かるのは日本語能力試験を運営している国際交流基金と日本国際教育支援協会くらいじゃないですかww

 

コンビニ実習生受入が始まったらファミレス、ファーストフードにも波及しそう

それから、コンビニ業界とてお先が見えています。
『ローソン社長「外国人技能実習は必要。コンビニ追加を」』

朝日新聞の記事ですw

外国人技能実習制度の批判なのか。それとも制度を肯定的に見ているのか。人手不足の業界は外国人技能実習生で穴埋めするのは悪いことではないと訴えるためのプロパガンダなのか…わかりません。

「技能実習生を安い労働力と捕らえている」との懸念もあるが、「人手不足対策ではない」と強調した。

リンク:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171225-00000006-asahi-bus_all

あのねえ…。
現行職種でも同じような建前で受け入れているんですよ。それでも「労働力として扱っている!奴隷制度だ」と批判されているんです。

日本政府…全然成長していない…。

コンビニに関しては生産性の向上の方がもっと必要です。日本の流通業、小売業の労働生産性はアメリカなどと比べて相当低いと言われてきました。原因としては、アルバイト・パートが優秀であり、店舗の運営を任せられる人材が豊富であったこと。このため、生産性向上への投資を怠ってきました。現在人手不足、少子化に直面しています。

それと、コンビニそのものも多すぎる気がします。ローソン、セブンイレブン、ファミリーマートが密集しているところは、日本中至る所にあります。店舗を減らせば良いのに…と素人ながらそう思います。

以前コンビニ技能実習生について触れました。

コンビニ技能実習生受入れ本格始動か・・・?

来年にコンビニ業界が日本政府に新職種として申請するとのことで、どんな内容になるのかわかりません。しかし、介護技能実習同様に日本語能力試験の合格を求められることは間違いないでしょう。顧客への対応で日本語能力を問われないわけがありません。

コンビニ業界の申請が通ったらどうなるか?
ファミレス業界、ファーストフード業界、家電製品小売店業界…キリがないほど拡大していくのではないでしょうか?

職種の追加そのものが危険ですし、来日するまでのハードルを低くして、来日後のハードルを高くするのは日本の治安に直結します。日本政府…学べよ…もう・・・。

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