外国人技能実習生を受け入れている企業さんから、実習生のための宿舎規則を作ってほしいと言われることがあります。たたき台としてお渡ししているのがこちらです。
3月に1度の監査を行う際、実習生の寄宿舎についての項目があります。
○寄宿舎規則を作成したときや、変更したときは、労働基準監督署に届け出ています
か。(届出には、寄宿舎に居住する労働者の過半数を代表する者の同意書の添付が必
要です。)
○技能実習生を含め労働者を10人以上使用している場合は、寄宿舎設置届を届け出
ていますか。
比較的ゆるい内容ですが、組合から企業に配布するのは下記内容のものです。
寮規則
- 宿舎は会社名義で借り上げている。もし破損や施設に故障がある場合、会社に報告する。
- 宿舎には組合と会社の人以外入れないこと。
- 宿舎を含む区域または建物内には実習生以外の住民が居住している。隣人に迷惑をかけないようにすること。良好な近所関係を築くこと。
- 廊下や室内では大声で喧嘩をしない。テレビの音量を大きくし過ぎない。
- ドアの開閉は出来るだけ静かに行う。調理の際(包丁などを強くたたきつけない)は大きな音を立てないようにする。床を歩く時大きな足音を立てない。走らない。階段を駆け上がったり駆け下りたりしない。
- ゴミはきちんと分別を行い、指定された日時、場所に捨てる。
- 深夜に洗濯機や掃除機を使用しない。騒音により近隣住民に迷惑をかけない。
4.宿舎生活の中での安全面と衛生面の注意
(安全面)
- 外出の際は必ず戸締りを確認すること。
- 貴重品(パスポート、通帳等)は各自責任をもって管理する。
- ガスコンロを使用しない時は必ず元栓を締める。
- 水道、電気の使いすぎに注意する。
- コンセントにプラグを多く差し込み過ぎない。タコ足配線をs内。負荷がかかり過ぎると発火の原因となるため。
- エアコン、電気ストーブ、電子レンジ、ドライヤーなどを同時に使用しない。ブレーカーが落ちてしまうため。
- 女性は下着を外に干さないこと。
(衛生面)
- 部屋の中は土足禁止。玄関で外履きを必ず脱ぐこと。
- 自室以外の共用部分(トイレ、厨房、洗面所、風呂場等)を清潔に保つこと。共有部分は当番制で清掃すること。
- 冷蔵庫にはあまり物を入れ過ぎないようにする。
- 食材は賞味期限内、消費期限内に食すこと。
- 洗濯を欠かさないこと。作業服とインナーなどを毎日洗うこと。
5.外出・長期休暇の注意事項
- 在留カードは必ず携帯すること。会社及び組合の連絡先も携帯する。。
- 宿舎の門限を守ること。
- 外泊、遠方へ出かける際は生活指導員に事前に相談、報告すること。
- 夜間の外出は二人以上。不測の事態にも対応できるよう。
- 川や海等で遊ぶ時も二人以上で行動すること。
- 組合及び受入企業の長期休暇に関する規定を遵守すること。
他人の家だからと思って宿舎を利用しないこと。退去時に原状回復費用がした場合負担して頂きます。整理整頓を心がける。
水道電気ガスは、会社負担、自己負担関わらず節約すること。
以上です。
母国語の規則をつけても、配布するだけでは守ってくれません。生活指導員からの指導、また組合の担当者からも巡回の度に注意を行うことです。宿舎の抜き打ちチェックを行い、その場で注意するのが最も効果的です。
でも、いくら注意しても聞かない人っているんですよねえ…。難しいです。実習生の管理は。