先日、企業さんから依頼がありました。
「債務超過になる見込みなので、中小企業診断士か公認会計士を紹介してほしい」
私が担当している企業ではないので、担当職員に話を聞くと、債務超過が見込まれているので技能実習計画を作成する際、技能実習実施者の評価書が必要になるとのこと。
技能実習計画認定申請に係る提出書類一覧・確認表(団体監理型)
26【申請者が法人の場合】直近2事業年度の貸借対照表の写しの欄に確かに記載がありますね。
直近の事業年度で債務超過がある場合は、中小企業診断士、公認会計士等の企業評価を行う能力を有すると認められる公的資格を有する第三者が改善の見通しについて評価を行った書類も提出してください。
https://www.otit.go.jp/files/user/220126-13.pdf
私もこの制度が始まったころにこの手の書類を提出した覚えがあります。
実習実施者が契約している社労士さんに作成してもらいました。
今回質問のあった企業さんは社労士や公認会計士と契約をしていないため、組合から安い公認会計士さんなりを紹介してほしいとのことでした。
さっとGoogle検索してみると、「5万円~」請け負いますみたいな事務所もありました。業界最安値らしいです^^
依頼をすると一般的にはこのような流れです。
上記の最安値事務所ではありません。
1.事前ヒアリング
2. 企業訪問による経営者ヒアリング
・企業の内部外部環境分析および財務分析
・債務超過に陥った要因分析
・債務超過解消のための経営改善策の検討 など
3.企業評価書の作成
4.企業評価書の発行
◎事前ヒアリング、経営者ヒアリングをあわせて4回程度を
想定しております。
結構大変だよな…。
中小企業診断士、公認会計士は企業評価書の策定経験がある方はほとんどいないそうです。だけど、その分作成しやすい書類であり、外国人技能実習機構は企業を評価できるプロ団体でもありません。ということは、赤字から回復できますよという見通しが立てられればOKです。
実際、私が担当する企業の提出した書類も非常にシンプルでした。こんなので本当に通るのかな?と当時は心配でしたよ。
コロナで赤字企業が増加傾向にありますし、債務超過に陥る企業は大手の下請け企業が多く、小企業零細企業でDQN社長だと「士業」と契約していないところも多いから、公認会計士、中小企業診断士に企業評価書作成依頼は増えるかもしれませんね。