技能実習生の失踪防止 真摯に取り組む



私の組合の話ですが、この2年間技能実習生の失踪が劇的に減りました。
その理由はコロナによるものだとわかっております。感染を恐れるため、どこの馬の骨かわからない人間を受け入れたくない気持ちが強かったからです。

しかし、最近になって感染しても軽症や無症状で済むこと。
低賃金労働の現場で人不足となっていることから、実習生の失踪が心配されます。

技能実習生たちの多くはすでに2号や3号に移行しており、1号実習生などほぼ皆無と思います。それでも一度基本に帰って失踪の危険さを説いていきましょう。

https://www.moj.go.jp/isa/content/930004592.pdf

私は企業訪問時に失踪が犯罪であること、利益をもたらすことはない。リスクとデメリットの方が大きいと伝えています。

1.悪質なブローカーの手口について説明する

「楽で稼げる職場を教えてやる」そう言って実習生らをそそのかすブローカーが日本国内にはたくさんいます。行き着いた先が茨城県の農家の納屋。そこで集団で寝泊まりさせられる。あるいは千葉の田舎の方にあるヤード系産廃施設で働かされる。不法就労をしているため、理不尽な扱いを受けてもどこにも訴えることができない。

2.時給が良いのは最初だけ

高額時給の話を信じて失踪。失踪後も稼いだけれど、残業割増がない。トータルすると最賃程度だった話。

3.ブローカーの手先になるな

ブローカーに労働者を紹介すると僅かながらも紹介料をもらえるようです。紹介するのも犯罪であり、自分も他人も不幸にする犯罪だということを認識させる。

4.失踪問題をシミュレーション

「知人から割のいい話を紹介されたらどうするのか?」という問いかけをします。決まって「そんなところでは働きません」という回答が得られ、そこで終わってしまいがちです。
「同僚が失踪しようとしたらどうするのか?」
「あなたが失踪したら家族がどう思うか?」

彼らは模範解答をよこしますが、それでも失踪について考えさせることで「失踪は悪いことだ」という意識を高めていきます。

私が担当している企業の労働条件は割と良い方であり、宿舎も整備されており失踪者は過去3年間出ておりません。かつて失踪した者は数人おりましたが、いずれも確保されて帰国させられております。

「失踪先ではひどい目にあった。儲からなかった」
「仕事がキツイし、長時間働くと最低賃金の時給と変わらない」

など後悔しておりました。このような事例を何度も何度も話しています。耳にタコができるまで伝え続けます。