技能実習生を採用後に注意する内容 リモート面接時は更に重要

昔使っていた、合格した技能実習生候補者たちへの注意内容です。

話が横にそれないように、メモ書きを横において話していました。10年くらい前かな…懐かしい。今は横に置かなくてもアドリブなどで話せるようになりました。成長が遅い自分です。

実地面接のときにももちろん大事な技能実習生への注意事項。むしろ説教と言い換えてもいいかもしれません。モラルや道徳、習慣が全く違うし、ましてや彼らの自国での地位、生活レベル、育った環境も底辺に近いですから、きちんと釘を打っておかないといけません。日本での生活習慣、ゴミ出しルール、社会のルールは送り出し機関が講習中に教えてくれるからと丸投げしないように。

子供にしつけをする時と同じです。

レストランで大騒ぎする子供がいますね。放置する親は問題外ですが、その場で注意しても子供は聞かないんです。家を出る前に「これからレストランに行くけど、絶対に騒いじゃ行けないよ」と注意しなければなりません。それでも騒ぐでしょうが、「家にいるときにも注意したでしょ!」と言えば、割と聞いてくれます。それと同じですね。きちんと釘を刺しておくことです。

 

面接後、採用者への注意事項

1.仕事内容について
本日の採用試験お疲れ様でした。
仕事内容の説明、きつい、臭い、あついなど。
体力に自信がないもの、健康に自信がないものは今すぐ退場ください。

2.研修の心構えについて
・研修には残業、夜勤がないこと。
・もし、残業を命じられた場合、すぐに組合に報告すること。
・8月もしくは9月に資格変更がある。法改正は7月だが、ビザの切り替え後技能実習生となるので、7月になったら自動的に技能実習生になるのではない。
・内職、アルバイトをしないこと。
・研修生・実習生、日本人職員から絶対に金銭の貸し借りをしないこと!!

3.持病があるかどうか、アレルギー等の確認。
もし、日本国内で持病が再発した場合などは帰国させることも検討する。←伝える!!!

4.目的意識と日本語
研修生の目標がお金であること、より多くのお金を稼ぎたいという気持はよくわかりますが、「金」以外の目標を持つようにしてください。
外国で働く機会は一生に一度あるかないか、貴重な経験です。
日本語の習得には全力で取り組むこと!!
日本語の習得は技術習得と同様重要な事項です。技能実習移行試験があります。
技能試験以外に日本語の筆記試験があります。日本語の試験に受からないと、技能実習生になれません。
その時点で即、帰国なので心して準備してください。

5.なぜ日本語を学ぶのか?
日本語ができないと仕事に困る、生活に困る、人間関係にも困る。
研修生が企業に配属された後、私は月に1回巡回に行きます。
その時、「洗濯機が壊れたから日本人の職員に伝えてほしい」「自転車のタイヤの空気入れが壊れた日本人職員に伝えてほしい」等という要望はしないこと。身近な生活上の問題は日本人職員と話し、交渉できるようになること。

6.日本語ができないとどうなるか?
もちろん、仕事、生活をする上で必要だからであります。
日本語ができないと、日本人に馬鹿にされます。
日本人だから〇〇人だからというのではなく、現地の言葉を理解できない人に対する偏見はどこの国にもある。
文化が違うため、あなた方にとって受け入れ難い規則、厳しい規則があるかもしれませんが、これらの規則は必ず守ってください。
規則を守り、義務を果たした上で自分の権利を主張していくこと。義務を果たさず文句だけいうことは誰でもできます。義務を果たさない人間の言葉は誰も聞いてくれません。
日本人と対等に渡り合うためには、言葉、その国の法律・決まりを詳しく知る必要があります。

給与からなぜ税金が引かれるのか、年金が引かれるのか、社会保険が引かれるのか。これらをすべて理解する必要がある。

7.福利厚生の説明 租税条約の説明

・社会保険の比率

・厚生年金の比率

・雇用保険の比率

・住民税について

・所得税について

面接
1年間の研修でいくら貯金したいか。
現在の仕事の状況。給与、休暇について
日本で研修したい理由について。
家に借金があるのか
家族から同意を得ているか
会社を退職・転職した理由について。
前職での仕事内容。
自分の長所と短所。

8.採用試験で気を付けること
ビデオ撮影で面接や説明会の記録を残しておくこと。ビデオは証拠となるので、「言った、言わない」を言わないように注意すること。
合格発表は派遣機関の人間にしてもらう。
最終的な意思確認をもう一度行う。 自分の意志か、家族の意志か。
質問時間を設けること

9.研修生、技能実習生による万引きの事例を説明
万引きは即帰国。
1000円の食材で数百万円の損失。どの面下げて故郷に戻るのか。

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