「公文書や身分証明書を偽造する感覚」は日本人的感覚にはありませんでした。ところが、私が小中学生の頃にイラン人が近所に住み始め、駅前では偽造テレホンカードを一枚1000円で販売しておりました。なんで肌の浅黒い人たちがテレホンカードを販売しているんだろう?と子供心に不思議に思ったものです。
精巧に偽造された在留カードが神奈川県内で相次いで見つかっている。県警によると、所持や行使などの疑いによる外国人の検挙は、昨年までの過去5年間で計181件に上った。
県警は昨年11月、横浜市内にある法人登記のない建築内装会社の従業員宿舎を入管法違反容疑で家宅捜索し、中国籍の男12人を不法残留などの疑いで逮捕した。捜査関係者によると、12人の多くは中国にいる不法就労ブローカーに数十万円を支払い、短期観光用ビザで来日。調べに対し「オーバーステイになっても日本で働き続け、金を稼ぐつもりだった」などと説明したという。
県警国際捜査課によると、同様の偽造在留カードの所持や行使などによる外国人の検挙は後を絶たない。検挙件数は2014年には17件だったが、15年51件▽16年47件▽17年27件▽18年39件――と推移し、5年間で計181件に上った。近年は偽造カード製造業者の間で「価格競争」が起こり、1万~3万円ほどで取引されていることが横行の一因とされる。
先日もChineseによる在留カードの偽造事件が摘発されました。
技能実習生でも在留カードを闇ルートで売る輩がおりますので、技能実習生が「在留カードを紛失したので再発行してください」と言ってきた場合、対応に注意が必要です。紛失の経緯を聞いて不審な点がある場合は再発行しないことです。
2回、3回と紛失するような実習生に再発行の手続きなど取る必要はありません。帰国させてしまうのが妥当です。
財布に在留カードを入れていて、現金、保険証、キャッシュカードも紛失してしまった場合は気の毒だと感じますが…。在留カードだけ無くなるなんてのはあまりにも不自然です。
日本の行政は偽造在留カードに対応せよ!
警察が偽造在留カードの製造、販売元を摘発するのは当然として、在留カードの偽造を見抜く機械をすべての警察署、市役所、労働基準監督署、出入国在留管理庁、各地方入管に設置すべきです。
これは実際に起こった話で、私の監理している企業に警察官が突然やってきました。機械を使って技能実習生の在留カードをチェック。一名引っかかりました^^;
ICチップが壊れていると指摘されました。入国してまだ2ヶ月経たない人でした。すぐに所轄の入管に行って再発行。入国してすぐにわかったので良かったのですが…これがもし半年以上経ったあとでしたら、かなりきつく詰問されたかもしれませんね。
入管はあっさりと非を認めて再発行してくれました。
この手の在留カード偽造を見破る機械を各所に設置してほしいです。職務質問をする制服警官にも持たせるべきです。偽造カードは肉眼だけでは絶対に見抜けません。
出入国在留管理庁に昇格し、法律を厳しくするだけでなくツールも導入していかないと実質的な取り締まりは難しいと思います。