当たり前のことを記事にします。ごく普通の監理団体、企業さんなら当然やっていることだと思います。しかし、悪意は無くとも手続きし忘れた!という方もいらっしゃるかもしれません。
技能実習生が帰国する前後にやっておくこと
- 部屋の掃除、整理整頓
- インターネット、携帯電話の解約
- 銀行口座の解約
- 社会保険証の回収
- 年金手帳を実習生に返却
- 脱退一時金の資料を実習生に渡す
1.部屋の掃除、整理整頓
後輩たちが引き続き使用する場合はそれほど神経質になる必要はありませんが、それでも綺麗にするよう厳しく指導しましょう。彼らは部屋の使い方が荒く、油汚れ、カビを放置していしまいがちです。
汚れは必ず自分で綺麗にすること。民間アパートを借りている場合、多くは会社の名義です。部屋に問題があった時、責任を取らされるのは会社です。原状回復費用を支払わないようにするためにも日々の清掃が大事です。実習生達は無駄なお金を払うことを嫌いますから、予め書面でも説明し破損した場合、原状回復をする際に費用を負担してもらうと厳しく伝えておくこと。ある程度部屋の汚損は防げます。
2.ネット・携帯の解約
これは以前の記事でも書きましたが、自分の携帯を解約せず帰国すると、基本使用料を通信会社からずっと請求されます。それでも支払わない場合は弁護士事務所から督促状が来ます。移転したことを郵便局に伝えれば良いものの…気分は最悪です。派遣機関によってはこの手のトラブルを防ぐために、帰国して3ヶ月経過してから保証金の一部を返金しているようえす。
すでに帰国した外国人技能実習生宛に携帯料金に関する督促状が届いたら (スマホ詐欺)
3.銀行口座の解約
これはうっかりやっていなかったでは済みません!必ず解約して下さい。
「空になった銀行口座だから大丈夫だろう」と思うかも知れませんが、空の銀行口座も犯罪組織に利用されることがあります。マネーロンダリングの時に使われたり、振り込め詐欺の口座に使われたり…。
実際にあった話です。ある実習生が解約をせずに帰国。解約をし忘れたことに会社が気づき、銀行へ連絡。本人に変わって解約を申し出ましたが、通帳にはお金が残っていたため解約できませんでした。それも、帰国後も入金、引き落としが行われているとのこと…。金額についてはプライバシーの問題があり教えてくれませんでしたが、それほど大きな額ではないとのこと…。
解約をするには本人の同意が必要なため、解約の申請書を中国に送って本人の印鑑をもらって手続完了です。
また、銀行口座を他人に売却する輩もいるので注意が必要です。うちの実習生ではそんなことをした人はいませんが、中には給与の受け取りで使用する口座以外に、別の銀行で口座を作成。それを犯罪組織に売却する不届き者がいるようです。
シャバの日本人が知らないことを、在日歴1年ちょっとの外国人技能実習生がどうしてこんな情報を知ることができるのでしょうねえ…。
4.5.6.についてはあえて書くまでもありませんね。
解約するものは解約してすっきりと帰国してもらいましょう。