外国人実習生受け入れを赤裸々にっ!

外国人技能実習生の受入れで起こったトラブル、選抜方法、失踪、どんな監理をすればよいのか…すべて書きますっ!

ブローカーども

組合がブローカーに毒されていた時代の話

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もうずいぶん前の話になります。私が現在の組合に入社した頃は上から下までブローカーに毒されておりました。私自身入社したてで外国人技能実習制度のいろはなど全くわからず、ただ先輩や上司の言うとおりに働いておりました。

仮名H氏という方がうちの組合のブローカーであり、大量の受入れがこの人を経由して行われておりました。

「今度Z社から20人のオファーがあってさ」
「来週10人採用の面接があるんだけど」

今考えると非常に景気が良かったですね…。うちの組合の約7割の技能実習生が彼からの紹介でした。

上司も先輩もH氏を褒め称え、彼のご機嫌を損ねるなと彼を敬うこと神のごとくでありました。入社したてで右も左も分からない状態ですから、この業界はこんなものだと思ってしまうのも無理はないでしょう。技能実習事業6年の先輩、10年の上司、2年の先輩、半年の先輩(というか同僚)たち誰も彼もがブローカーのご機嫌とりをしておりました。

入管の立ち入り監査にもブローカーが駆けつける

当時まだ技能実習制度ではなく「研修、実習制度」の時代でした。1年目は研修生として賃金ではなく研修手当てと言う名目で定額(企業によって異なるが7~9万円)を技能実習生に支払っていました。しかし、残業、夜勤は絶対に禁止されておりました。我々組合は受入れ企業に対して建前上残業禁止と言っていましたが、影でこっそりやらせておりました。それをうちが黙認していた形です。

堂々と残業をやらせていたところもありました。注意をしても、

「だってH氏は残業させても良い!って言っていたぞ!なんでお前らは駄目だと言うんだ?」

どこの企業もこんな状態でした。うちの言うことは聞かないんですよ。H氏と受入企業の社長がとても親密で、H氏が企業に研修生、技能実習生受け入れの話を持ちかける。受け入れるには組合を間に入れないと行けないからということで、渋々うちと付き合うという形です。

ブローカーの言うことは聞いてもうちの言うことは全く聞きません。

「社長さん、残業は派手にしないでよ。残業代の相場?400円~500円くらいでいいよ。気持ち程度で」

私が初めてブローカーと企業を訪問した時に、このようにいけしゃあしゃあと言っておりました。まあ、私もその当時は何もわからないために黙って見ていましたけど。

で、ある日2年先輩の職員が担当している企業に入管の臨検が入りました。
入管もある程度掴んで臨検に来たのでしょう。研修生の残業、夜勤がバレました。すぐに先輩は向かったのですが、残念ながらこの先輩の能力は非常に低く…受入企業からはバカにされ、入管からは「あなたではなく上司の方を呼んできてくれませんか?」と言われる始末です。

他の先輩もクズばかりで、この任務をなすりつけ合うばかり。

で、最終的に取った手段がH氏に問題処理をさせることでした。

「うむ!それは妙計!」

と、バカ上司が太鼓判を押してH氏に対応を依頼。流石の彼もうちの組合に対して怒っておりましたが、出撃してくれましたw

うちの職員としての肩書を持っていたのか、名刺だけを持っていたのかわかりませんが、とにかく臨検の時は彼が対応しました。ブローカーから言われるまま企業へ指導文、入管への反省書類を作成。

たしか準不正行為的なものを頂いた記憶があります。
企業は「残業、夜勤させられないなら研修生なんていらねえよ!」と逆ギレしてしまいました。ブローカーも受入企業の社長もカンカン。そりゃそうですわ。悪いのはうちだもの。

入管への対応を怠った件で、ブローカーが事務所に怒鳴り込んで来ました。
まず、能力が非常に低い2年先輩に対する批判。組合としての対応がなっていないことへの説教。

上司、6年先輩、2年先輩、3人が雁首揃えて説教を受けておりました。それを見た私と同僚は

「やっぱりブローカーってのはすごい力を持っているもんだな」
「逆らったり怒らせちゃいけねえや」
「んだんだ」

という感じでした…。

それでも、懲りずに彼からの受入れは加速。ぼんくら組合に紹介しないで、もっと優秀で安心な組合に紹介して上げれば良いのに、どうしてうちを使うのか不思議に思っていました。

先輩に聞いてみたんですよ。どうして他の組合ではなく、うちのような組合に紹介するのかと。

「う、うちみたいな組合がちょうどいいんだろ…」

と、意味不明な回答でしたが、その後この意味がわかりました。

まともな組合はブローカーなんて使わないんですよ!

違法だとわかっても金に目がくらんだ組合がブローカーとつるむんです。

いやはや…今思いだすと怖いですね。当時は何も知りませんでしたよ。私が覚醒するまで1年かかりました。ブローカーとの思い出話シリーズの第一弾ってことで…^^







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