劣悪な職場環境などが原因で勤務先から姿を消す外国人技能実習生が相次いでおり、政府は10月にも対策強化に乗り出す。法務省関係者によると、2023年の失踪者は速報値で9753人に上り過去最多を更新。職場を移る「転籍」が原則認められず、増加の一因とされてきた。運用要領を見直し、パワハラやセクハラを受けた場合は転籍可能などと明記する。
パワハラやセクハラだけが主な原因で失踪しているわけではないんですよね。手取り額が少なく、思ったように稼げないからです。
転籍が認められれば失踪は減るかもしれません。
転職を自由にしても、結局は会社をやめていなくなるわけですから、企業にとっては損失です。
「ベトナム人実習生のTが逃げた!失踪届を出せ!」
後日…。
「Tと連絡が取れました。今、大阪のR株式会社でちゃんと働いています!」
「そうか…失踪じゃなくて転職していたか…良かった良かった」
なんて事になったらおかしいでしょ!?
転職を自由にしたら、A社名義で入国させて、B社に転職なんてことが可能です。企業同士で示し合わせて受入をする可能性が高いので非常に危険です。そうさせないための仕組みづくりを、行うのは一大事業です。だから育成就労に制度変更するわけです。
そして、極めつけはミャンマー人実習生です。
ミャンマー人の失踪が止まらない!
ミャンマー人実習生の失踪は、特定活動への変更が認められた令和3年以降に急増。転職のために制度を悪用している疑いがあり、政府は運用見直しを検討している。
政府はミャンマー国軍によるクーデターで情勢が不安定になった3年以降、ミャンマー人が在留期間を終えても帰国が困難だとして、緊急避難的に転職が自由に認められる特定活動資格への変更を認め始めた。
ミャンマー人は国内が政情不安という理由で、特定活動という資格で滞在が可能になりました。
- 業種や職種に縛られず働ける
- 転職自由
- どこでも住める
技能実習を途中で放棄して失踪。
失踪したと思ったら、ある日連絡が入り「どこどこに就職するので、特定活動に変更したい」と言われます。
以前在籍していた企業に退職届を出して、別のところに就職。
外国人技能実習機構に提出済みの「技能実習実施困難時届出書」を取り下げる…。
良いのかこれ?
記事にあるように、
1765人のうち失踪3カ月以内に所在が把握できたのは1760人で、そのうち1739人が在留資格を特定活動に切り替える手続きをしていた。
つまりこれは完全に我が国政府の失態。
所在把握できた連中の大半は特定活動へシフトチェンジ。
失踪せずとも、技能実習、特定技能を切り上げて堂々と特定活動へと切り替えて行った連中も、うちの組合にいましたよ。。。
ミャンマー人の受入は本当にやめたほうがいいですね。
日本政府の対応に問題ありです。薄っぺらい人道意識で事を運ぶとこうなります。特定活動を無くせば、技能実習から切り替えることもできなくなりますが、ミャンマーの国情は相変わらずなので、失踪はそれほど減らないと思います。
ミャンマー人の受入は早急に止めてほしいですね。