技能実習生が失踪したのが確定的となったとき、真っ先にするのが地元警察署へ行方不明の届け出をすることです。
技能実習生が失踪したと確定できる状況:
・すべての荷物がない。
これに尽きると思います。
監理団体の(組合)所轄警察署にも実習生の行方不明届けを提出すること
例えば、福島県いわき市にある企業の実習生が失踪した場合、いわき市警察署に届け出を提出します。それから、入管へ行方不明報告書を提出いたします。
しかし、監理団体所在地の所轄警察署にまで届け出を提出するケースは少ないのではないでしょうか。
他の組合の方に聞いたところ、組合の所轄署に届け出を出している人はほとんどおりませんでした。
企業が福島。
組合は東京。
このケースでも東京の所轄署にも実習生の行方不明届けを提出することをおすすめします。
岐阜の企業の実習生が失踪後、東京で確保されたケースは過去5回ほどありました。
我々は、組合管轄の所轄署に必ず行方不明報告を行っております。大都市に事務所を構えている組合でしたら、地元の警察にも届け出ることをおすすめします。
在留期間に注意せよ!帰国したはずの外国人技能実習生が勝手に日本に戻ってくる!?
地方から地方へと失踪するケースが多いかもしれませんが、大都市に逃げてくることもあります。仮に失踪した技能実習生が地方の最賃で働いていると仮定した場合、東京、大阪、神奈川が高いですからね。(実際、悪徳企業で働いている場合最賃未満で働かされていることも多いですが)
この話を他の組合の職員に話したところ、
「うちの所轄署は行方不明届け出を受理してくれない」
とのことでした。担当者にもよるようで、我々の所轄警察署でも拒否した警察官もおりました。それでも、失踪したことは伝えるべきだと思います。
最近はどの警察職員も受けてくれるようになりました。背景には技能実習生の失踪が増えていることと、新聞・メディアでこれだけ外国人技能実習制度が叩かれているため無下にはできないのでしょう。
警察署に届け出ても積極的に技能実習生を追跡するわけではありませんが、大都市では外国人に対して職質は行っているので、その網にかかることもあります。
ぜひ、組合の所轄署にも行方不明届け出を出すようにしましょう。