仲介手数料、職種…特定技能を取り巻く環境はさまざま

中国人特定技能者は少ないと思う

きちんとしたデータはまだ出ておりませんが、今のところうちの組合の様子を見る限り、中国人特定技能者はいません。半数近くChineseが占めている割にはゼロ。

一方ベトナム人実習生は特定技能者へと移行するものが多数おります。

理由としては、
・ベトナムは帰国便の確保が困難であること。
・実習から特定技能へ移行する際、送り出し機関から徴収される金額がゼロあるいは安い。
・母国の賃金が日本の4分の1以下なので長く働きたい。

中国人の場合、送り出し機関からの移行手数料が非常に高く、日本円で30~40万円徴収されます。送り出しは特定技能を送り出してから、基本的に管理費は徴収しませんからね。ただサポートもほとんどしません。

外国人労働者から30~40万円の徴収はどぎついです。
日本の派遣会社では、紹介料として年収の3割徴収し、その後労働者へのサポートもなし、すぐに辞めても徴収料の返還もしませんから、高くはないとはいえ…労働者本人から取るのは非常によろしくない。

ベトナムの送り出しは徴収しても日本円で数万円。
10万以上取るところはあまりないですね。ゼロという送り出しもありました。

「技能実習職種=特定技能でも就職可能」ではない!

もうすでにご存じだと思います。後ほどまとめますが、とりあえず間違い安い業種をあげておきます。下記受け入れ不可能です。

・自動車関連部品製造
・構造物鉄鋼
・印刷

機械加工や溶接などの実習職種を受け入れていた自動車部品メーカーが、特定技能を受け入れようとして失敗した例がかなりありました。誤って特定技能として入管へ申請したケースです。許可おりませんからね…。

技能実習生が入国できず、かといって特定技能も受け入れられない。
3号実習も期限が近付いていて、まともな延長もできない。帰国困難の特定活動もできますが、半年だけですし、実習生たちも5年いたのですから帰国したいでしょう。

 

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