中国人実習生男女ともに独特の体臭、口臭があります。
調味料や油の摂取量が日本人と異なるため、どうしても臭いの違いがあります。これは民族臭で有るためしかたないですし、日本人も米ぬか臭いと外国人に言われることもあり、韓国人もキムチ臭がします。
民族臭についてクレームが来たことはありませんでしたが、にんにく臭、ワキガ臭に関して受け入れ企業からクレームが来たことが何度かあります。
にんにく臭い!とクレームが…!?
食品関係の企業さんに女性10名以上受け入れてもらっていました。中国山東省出身の女の子で気立てもよく明るい子ばかりでした。実習も問題ありませんでしたが、ある日企業担当者より、
「彼女たち可愛いけど口臭がキツイんだよね。いつもにんにく臭い」
と。
確かに宿舎訪問の時にやたらにんにく臭いことがありました。
私はにんにくの臭いは嫌いではないし、彼女たち山東省の女性は生にんにくをかじりながら水餃子や肉まんを食べる習慣が有るのを知っていたので、ほとんど意識していませんでした。
日本人はあまりにんにくを食べないし、仕事の前日の夜ににんにくをたくさん食べたりしない。周囲の人たちがにんにくの臭いを気にしている。また、食品関係の仕事なので臭いが食品や材料に付着するのでやめてほしいことを伝えました。
彼女たちは風邪予防のためににんにくを大量摂取していました。
「一日どれくらい食べるの…?」
「にんにく5かけらぐらいかな…♪」
マントウと中華料理、片手に生にんにくを丸かじり。
これじゃあにおうに決まっています。食べるにしても加熱したり、週末ににんにくを食べるようにアドバイスしてきました。これ以降、にんにくの臭いでクレームが来ることはありませんでした。
ワキガ対策も指導
その後…今度は体臭がキツイと連絡がありました。
おそらくワキガだろうということで、女性のスタッフから彼女にワキガのケアをするよう指導したようですが、日本が通じているのかわからないので才谷さんからも確認してほしいと言われました。
彼女を呼び出して確認。
確かに前から時々匂うことがありましたが、気になるほどではありませんでした。しかし、この日の彼女は汗をかいており随分ときつい匂いを発していました。
- 彼女に聞くと自覚症状はなかった。
- 臭いを指摘されて非常に恥ずかしい思いをしている。
- そのため、デオドラント等は持ってきていない。使ったこともない。
という訳で市販のワキガ防止クリームを紹介しました。調べてみるといろいろ出てきましたが、デオナチュレというワキガクリームが良いようでしたので買ってあげました。ケアの方法として、
- 毎日仕事終わりと出勤前にシャワーに入ってワキをよく洗う。
- ワキを乾燥させてからデオドラントクリームを塗る。
- 脇の汗が服に着くと臭くなるのでできれば脇パッドをつける。
ケアの指導をしてからは臭いに関するクレームがなくなりました。
ただ、脇パッドはつけてもらえませんでした。デオドラントクリームに加え、制汗スプレーのようなものを吹き付けていたのでそれでどうにか防臭で来たと思います。
他の企業さんでも男性の実習生が指摘されていました。
時々あるんですよね…体臭や口臭に関するクレーム。技能実習生の女の子を病院引率したり、生理不順、シモ系の病気で相談に乗ったりすると妙に距離感が縮んでしまい、なれなれしくされることが多いです。家族の相談やらその他プライベートなことまで…。
実習生事業のブログではありませんが、やはりどこの技能実習生も似たようなことが起こっているようですね…。
ただ、ワキガ、口臭などを女性の技能実習生に指摘するのは非常に勇気がいります。一つ間違えばハラスメントになるかもしれませんし、相手を傷つけてしまうことになりかねません。もし私が臭いを指摘されたら傷つくのは間違いないです。ただ、話し方一つなんですよね。はっきり伝えてもそれをどううまくフォローするか。仕事の態度をほめたり、会社内での評価が高いこと、今は辛いかもしれないけど欠点を克服したり、ケアすることで積極的になれることもなる…などなど励ましました。
彼女は無事実習を終えて帰国、再び留学のために日本にやってきました。
前回あった時はワキガの臭いは全くしなかったので、多分上手くケアをしていたのでしょう。
特に食品関係は従業員の体臭に敏感です。民族臭、体臭に関しては中国国内の研修時にきちんと説明するよう派遣機関に依頼しておきましょう。また、採用面接終了後、合格者に説明することも必要です。