技能実習生、外国人労働者に日本語教師の大安売りが始まった

平成30年11月11日の読売新聞朝刊です。

今後増え続ける外国人労働者に対して日本語を教育するため、日本語教師になるための要件を緩和し、日本語教師を量産して外国人労働者の日本語教育に当たらせるってことです。

記事内には「緩和」など書かれていませんが、記事の内容を見る限り思いっきり緩和です。教師になるためのハードルを低くし、誰でもなれるようにする。

私の知り合いでも日本語教師がおります。
専門学校などで日本語教師の資格を取り、JICAなどの日本語教師派遣で途上国の不便な場所で勤務する。インフラ不備、治安の悪い地域で2,3年日本語を教えて一端の日本語教師となれる。少なくとも12年前まではそうでした。

日本語教師の免許をとったとしても、それなりの経歴がないと日本の大学等ではなかなか日本語教師として雇ってもらえないと言っていました。

今回の緩和はこのように日本語教師となるために時間とお金を投資して来た人に対して非常に失礼ではないでしょうか?

できるの?『外国人技能実習生向け』の無料日本語講座がオープン!

日本にある外国人留学生(実際は出稼ぎ)たちが学ぶ日本語専門学校では1,2年在籍して授業を受けますが、実態はアルバイトに勤しむ毎日で日本語なんてろくに勉強しません。以前、移民に関する本で留学生アルバイトの実態を書きました。こちらです。

日本語学校の就労目的留学生ネパール人、ベトナム人が急増中

日本語教師を目指して資格を取り、日本語専門学校に就職したけれども出稼ぎ就学生ばかりで授業中は居眠り、携帯をいじる、おしゃべり、先生の言うことは聞かずに学級崩壊状態です。教師となっても理想と現実のギャップに耐えられず辞めてしまう人も少なくありません。

自治体の国際交流クラブなどでも日本語教室が開かれています。無料あるいは1ヶ月1000円で4コマ学べる。日本語教師は全てボランティアという状態です。なぜ日本語をここまで安売りするのか全くわかりませんが、とにかく外国人に生易しい日本。我々日本人が英語やフランス語を学ぶと高額な月謝が取られるのにおかしな話です。

私の知人は現役を引退して自治体の国際交流協会で日本語ボランティアをしています。数年前までは、外国人永住者や日本人配偶者ビザ、定住外国人の配偶者等が多かったが、最近は実習生や東南アジアの人たちやどんなビザで来ているのかわからない人たちが増えたと言っていました。

日本語教室にやってくる技能実習生は勉強しない連中よりもマシですが…受講者の層が変わってきたのでしょう。

日本語教師になるための要件を緩和して日本語教師を大量生産。その大半をボランティアとしてこき使い、良くて薄給で労働者まがいの留学生に日本語を教える…。不法滞在者も混じっていることがあり危険です。今後外国人労働者が増えると更にこのような危険は増していくでしょう。

技能実習生が通う日本語教室に不法滞在者が
外国人が自治体の日本語教室に入会する際、運営側は外国人の身分証(パスポート、在留カード)を厳しくチェックすべきです。 外国人技能実習生が本格的に勉強する期間は、入国前の事前講習で3ヶ月から6ヶ月。介護職種の場合は1年以上勉強しないと日本語検...

なんで日本人が割を喰わなければならないのですか?
どうして日本人をいじめるような政策ばかりを日本政府は作るのか…?

いっそのこと技能実習制度、特定技能も全部ぶっ潰してしまえばよい。外国人労働者や実習生がいないとやっていけない企業など、はっきり言って存続していく意味があるのか?

仮に2つの制度を潰したとしても、当然外国から不法就労としてやってくるだろうが、その時は不法滞在、不法就労ということで法的に叩き出せるわけだし。

こんなことを監理団体の人間が言っちゃあいけないんだろうけど…最近の日本政府はひどすぎますね。文句、抗議の一つはしたくなります。

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