技能実習生が通う日本語教室に不法滞在者が

外国人が自治体の日本語教室に入会する際、運営側は外国人の身分証(パスポート、在留カード)を厳しくチェックすべきです。

外国人技能実習生が本格的に勉強する期間は、入国前の事前講習で3ヶ月から6ヶ月。介護職種の場合は1年以上勉強しないと日本語検定4級取得は難しいでしょう。これに加えて入国後1ヶ月研修があります。

配属後は実習がメインとなり、日本語はほぼ自学自習となります。私は宿題を課したり、日本語検定を受験させ、更に地元の自治体が主催している日本語教室にもできるだけ通うように勧めています。強制ではありませんので、行く人は非常に少ないです。でも、意識の高い実習生は通っております。

自治体によって異なりますが、全て無料、月額1000円(週1回)、3ヶ月で4000円など様々です。日本語教室に行っても、大半がベトナム人や中国人、若干名の東南アジア系外国人がいるだけです。企業の方が気にされるのは

「怪しい外国人と知り合いになって失踪したり、犯罪に手を染めないか?」

という部分です。確かにその心配もわかりますが、今は微信等様々なSNSが発達しており、近辺に居住している同胞を探すのは朝飯前です。むしろ、公の場で日本語を学ぼうとする人達の方が比較的品行方正なのではないかと思っていました。

しかし、先日中国人技能実習生と雑談していたら、

「日本語教室のクラスメートのスリランカ人の在留カードの期限が切れていた」

とのこと。在留資格の種類までわからなかったようですが、かなり怪しい外国人も紛れ込んでいることもあるのです。中国人のクラスメートについてはみんな配偶者ビザで日本に来ている人妻ばかりとのこと。東南アジア系はちょっと怪しいのかもしれないと言っておりました。

彼の主観なのでそれはともかく。期限切れの外国人が堂々と日本語教室に通っている現実。普通なら逮捕されても文句言えません。このスリランカ人は自分が滞在期限が切れていることに対して危機感も持っていなければ、罪悪感もないのか。あるいは何らかの組織が彼を支えているのかもしれません。期限の切れっぷりに関しても、4ヶ月以上です。1,2ヶ月ならわかりますよ。入管の手続きが遅れて、期限切れのカードを所持させることはよくあることです。

私が心配しているのは日本政府、日本人のこのガードの甘さなんです。外国人の身分証を確認しないで人柄を見ただけで「安全だ、問題ない」と受け入れてしまう。日本語教室の講師はボランティアやほんの僅かな謝礼で活動している人がほとんどです。そして、困った外国人を助けたいと思っている人達です。だから、外国人を疑うようなことはあまりしないのかもしれません。

誰でも彼でも性善説で受け入れてしまう。これは日本人の良さだと十分認識していますが、政府は国策とも言って良い「留学生30万人を受け入れよ」という前に、外国人慣れしていない人達をどう啓発していくか、どう対応するかを指し示す必要があると思います。受け入れたは良いけれど、細かいこと、生活の現場は国民任せでは持ちませんよ。不法滞在者が大手を振るって街を歩く、日本語教室にひょっこり顔を出す。他の国なら異常なことでしょう。せめて、自治体運営の日本語教室は、受け入れる前に身分証の確認や面接を行うべきと思います。

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