変化に対応できない監理団体、受入企業は没落あるのみ

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外国人技能実習制度を取り巻く環境は日々変化しています。法改正は数年に1度ですが、今回の制度改正はまさに日々の変化を実感しています。

改正が数年に1度なのになぜ日々変化を感じるのかといいますと、外国人技能実習機構がブレブレだからです。

監理費管理簿等の機構書式が整っておらず、書式にしたがって作成したのに「必要な情報が記載されていませんね」などと難癖をつけられる。新書式が出されたようですが、これとていつ改正されるかわかりません。

提出書類、保管書類が増えた

技能実習生の計画認定に関する書類が膨大です。初回の提出書類の量たるやうんざりいたします。2回目以降の計画認定に関しては楽になりましたが…、認定をもらった後今度は入管に書類を提出しなければならず二度手間感は拭えません。特に技能実習生が資格変更や期間更新をする際に納税証明書や非課税証明書を市役所に取りに行く手間が増えました。その他、監理費管理簿始め組合保管の書類が増えました。

外国人技能実習機構の臨検

関係者に聞くと現在機構は片っ端から組合(監理団体)にがさをかけている模様です。アポなし、アポあり、あるいは宣戦布告FAXが届いたその日に臨検にやってきたなんてパターンもあるそうです。

東京事務所の臨検は特に厳しいらしく、改善勧告書連発だそうです。改善勧告をもらってすぐに「一般監理団体」の資格が剥奪されたり、減点対象にはなりません。「改善命令」が出たときに初めて減点となります。

変われない監理団体

うちの組合も例外ではありません。新法への理解が乏しい職員や理事ばかりです。私も勉強中で人のことを言えませんが、技能実習事業者の管理者なのに新法に疎いというのは大問題です。

  1. 監理団体として保管する書類がわからない。
  2. 企業に新法の概要をきちんと説明できない。
  3. 「旧制度ではあーだったのに」が口癖で新法を遵守しない。
  4. 厚労省作成の技能実習計画審査基準とジツコの基準が、職種によって変更が加わったことを知らない。
  5. 機構が企業に対して臨検を行っている最中であるのに、一切対策を練らない。

社内では「新制度についてお客さんにきちんと説明しろ」といいつつ、自分は全くできない。

 

変われない受入企業

書類が増えてぶつくさ言う程度なら可愛ものですが、「書類が増えた!やってらんねえよ!」と本気でさじを投げようとする輩もいました。グズグズしている間に入国時期は遅れてしまい、結果的にうちが怒られるというパターン。

こっちもやってられないっす。

私が担当している企業については、制度が変更される前に「書類審査も厳しくなるし、書類作成の労力が今以上に重くなる。普段から書類作成が面倒だと言っておられるので、今後の受入を再検討した方が良いかも」と、お客さんに思い切ってぶつけたこともあります。

変化に対応できない担当者に対しては、怒られるのを覚悟で突き放しましたよ。

「そんなこと無い!やるよ!」

と言う返事をもらい、今はなんとか書類作成をしてもらっています。

機構の臨検に対応するため、JITCOの職員に他企業に対する臨検がどのように行われたかを聞き、自分なりにそれに沿った対策マニュアルを作成しました。

先般も大手自動車メーカーに機構が立ち入りました。かなり危機感を抱く問題ですが、企業によっては危機感ゼロ。臨検対策をしたいので現場と打ち合わせしたいと申し入れても「忙しいから無理」と回答。

不正がバレた!技能実習生を受け入れている三菱自動車に外国人技能実習機構が突撃~!

このような企業を啓発しつつ外国人技能実習生を受け入れて行かなければなりません。むしろ、この手の企業はご退場いただくしかないのでは?と思いますね。

機構には嫌味な職員、組合いじめの職員もいると思いますが、ブレることなく不正行為を行っている企業、組合をビシバシ取り締まって欲しいものです。大企業や技能実習生を大勢受け入れている組合だけでなく、悪さをしている団体であれば容赦なく踏み込んでほしいのです。

外国人技能実習機構に通報できるシステムがあったよ!

いみじくも隣国の反日国家の親分だって言っていたじゃないですか。

「トラもハエも叩く」

って。こういうところは見習いましょ。

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