優良団体、優良企業になるための項目でよく聞かれること

 

随時3級実技試験に合格した実習生がぼちぼち出てきまして、これに伴い自社を優良企業に格上げしようという動きが出てきました。優良企業になるための一番高いハードルが実習生の実技試験合格です。ただ、他の項目でもきっちりと点数を取っておかないと、優良企業にはなれません。

よく質問を受けるのが下記4点です。

⑤ 相 談 ・ 支援体制
Ⅰ 母国語相談・支援の実施方法・手順を定めたマニュアル等を策定し、関係職員に周知していること・有 : 5点

⑥地域社会との共生
【最大10点】
Ⅰ 受け入れた実習生に対し、日本語の学習の支援を行っていること ・有 : 4点
Ⅱ 地域社会との交流を行う機会をアレンジしていること ・有 : 3点
Ⅲ 日本の文化を学ぶ機会をアレンジしていること ・有 : 3点



1.母国語相談・支援の実施方法

どんなマニュアルなら良いのか?仕事でのマニュアルはおそらくあるでしょう。実習生向けの仕事マニュアルをわかりやすく簡潔にまとめ、母国語にするのも良いでしょう。業務に関わる資料に関しては、すでに母国語へ翻訳された資料をお持ちの企業もあるはずです。問題は私生活でのサポートです。

緊急対応や生活に関わる施設の紹介
緊急連絡先として監理団体の職員の携帯番号が使われますが、会社内での緊急対応を整えておくべきです。

  • 各診療科の病院を列記する。JITCOの健康ガイドブック(母国語併記版)を配布。
  • 火災が起こった場合の対応。
  • 地震等自然災害での対応。
  • 銀行、郵便局、スーパー、衣料品店、周辺の交通機関について紹介。

日常生活をサポートできるような内容が良いでしょう。母国語の相談員が社内にいればよいのですが、それは意外と難しいので、監理団体の人間とスムーズに連絡が取れる状態であることをアピールすればよいでしょう。


2.日本語の学習支援

日本語の宿題を作成したり、日本語試験の試験料を会社が負担している。日本語試験に合格したら奨励金を与えている。N3以上の資格を取得したら、手当として毎月の給与に反映させる。日本語の教材を無償で提供しているなど。

3.地域との交流

地域との交流と言われてもピンとこない人が多いようです。一番良いのが自治体のイベントに参加することです。例をあげると、市民マラソン大会、運動会などのレクリエーション、ゴミ拾い、福祉活動、町内会のチラシや近所の掲示板を見れば、割りとイベントが多いことに気づかれるはずです。

優良企業としての点数を満たすためだけに一度だけ参加するだけでなく、定期的に参加することで、日本人住民との交流が生まれていきます。地域の人にとっても「なんだかわからない外国人が集団でアパートに住んでいる」だけの存在から、技能実習生という資格で日本で働いている人達と正体もわかるし、日本社会に対する関心も高まるなど、メリットはたくさんあります。


4.日本の文化を学ぶ機会

3.とちょっとかぶりますが、町内の盆踊りに参加する。近所にある大きな神社に参拝したり、日本料理を食べているところを撮影したり、日本の名所旧跡を尋ねるのも良いでしょう。

企業さんからよく質問を受けますが、割りと簡単につくれるものばかりですので、ご参考にしてください。

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