最近、中国人技能実習生を監理していて感じるのは、離婚が増えてきたことです。
旦那なり女房を中国に残している技能実習生達。
離婚のパターンとして、長く会っていないために気持ちが離れていって離婚するケース。どちらかが浮気をして離婚する場合は、大抵中国に残っているパートナーが浮気をします。
気持ちが離れてしまった程度では、中国人たちは離婚しません。メンツや経済面、子供の養育など現実的な面を重視するからです。「気持ちが離れた」と実習生が言ったとしても、真に受けてはいけません。大抵はどちらかが浮気をしています。
中国にいるパートナーは男も女も浮気する？
全てではありません。多くの夫婦は離婚なんてしません。ただ、最近目立ってきたので記事を書いております。中国にいると言っても、実習生の夫や妻も家や地元でじっとしているわけではありません。ほとんどが中国国内で出稼ぎをしております。子供はもっぱら自分の親にあずけています。中国では両親が出稼ぎに出ているため、祖父母が面倒を見ているケースが常態化しています。
子供の養育のためにお金が必要なのだから致し方無い。
これが現実ですであることは十分わかっています。
しかし、中国人は唯物論的なので、家族離れ離れで暮らすことにあまり寂しいと言う感情はないようです。無いと言っては言いすぎですね。日本含め他の国の人間と比べて家族が離れ離れになることに頓着しません。
しかし、「留守児童」と呼ばれる子どもたちの精神状態は不安定で両親の愛情、ぬくもりに飢えています。祖父母がいるとは言え、生まれて間もない頃から小学生まで親がいない状態が当たり前なんておかしいわけです。
- 小学校高学年になっても夜泣きをする。おねしょをする。
- 夜中突然大声を出す。
- 祖父母の言うことを聞かずに反抗する。
- 暴力的になる。
唯物論的な人種とは言え、彼らは子供です。親はQQ、微信などで話せるから安心と言っていますが…。中国の新聞で留守児童の記事を読んだときは本当に可愛そうだと感じました。
中国政府は上級幹部達自信が中国を支えている意識だけで、人民に寄って支えられているなんてことはこれっぽっちも考えていません。人工の大半を占める農村児童たちの状況がこのままであったら、10年後、15年後、彼らが成人となった時に今以上に人心が乱れることでしょう。
話がそれました。
とにかく、出稼ぎ先では出会いがあります。
東北地方から来た人、西南地方から来た人。人妻もいれば独身の女性もいる。妻子持ちの男もいる。割り切った付き合いをしていたけれども、燃え上がってしまった。現在のパートナーへの気持ちが冷めてしまった。浮気がバレた。
離婚騒ぎになった場合、実習生達は気が気でなくなり一時帰国、あるいは実習を放棄して帰国する者もいました。私は男性の実習生を監理しているため、妻が浮気したと言う話はよく聞きますね。
「妻に稼いだ金を持ち逃げされた」
妻の口座に日本で稼いだ金を送金していたために、ごっそり持っていかれてしまい、浮気相手の男の元へ転がり込んだと。多くの技能実習生は、送金の際は自分の親宛に送っています。なぜなら、妻とは言え所詮は他人。信用するわけにはいきません。
配属前、中国人技能実習生たちへは、
「送金をする際は妻ではなく、両親の口座に振り込むように」
と、伝えています。
妻が浮気するのはどうでも良いが、金だけは持っていかれたくないと思っているはずですし、送金を妻に送らないことでトラブル防止の一助にもなります。
その他、
- 女性の実習生の旦那がフィリピンに出稼ぎに行ってから、1年以上音信不通。
- フィリピンに出稼ぎ中の夫が失踪して行方不明。
東南アジアでも振り込め詐欺が流行っているようです。その使いパシリとしてやっているうちに、トラブルに巻き込まれたのでしょう。
監理団体、受入企業の人間が知らない部分でトラブルを抱えています。
- 他企業の実習生と浮気していたのがバレた。
- 稼いだお金をネットゲームに課金しまくってすってんてんになった。
帰国後は離婚街道まっしぐらです。
プライベートなことなので、ほとんど踏み込めませんが、離婚が原因で帰国するのだけは防ぎたいものです。
