親切にしすぎるとつけあがる技能実習生

うちの組合が監理している幾つかの企業に在籍している技能実習生達、すくすくとかなりわがままに育っております。私の同僚(中国人)が監理している企業では、男女問わず甘やかしまくっています。同胞のよしみとも言えるのでしょうが…、中国人って同胞に対してそれほど親切ではないので、彼のような人物はもしかしたら絶滅危惧種で奇特な人なのかもしれません。

が、甘やかすとつけあがるのが彼ら。


持病をJITCO総合保険で処理しろっ!

ちょっとした持病である副鼻腔炎を患っていた実習生が、彼に半ば脅しでJITCO総合保険で処理するようQQで吠えていました。圧力に屈した彼は…ご想像におまかせします。

病院へ連れて行けっ!

その職員は実習生の通院の通訳と引率ばかりしています。実習生をとことん甘えさせてしまうため、受け入れ企業の担当者より出入り禁止になりかけています。外国人技能実習生が風邪をこじらせた、皮膚が痛い、関節が痛むなどは自分で町医者に行って治療する。それでも治らない、または通訳が必要であると思われる病状、重篤な場合に限り、引率すればいいのですが、彼は実習生が「ゴホンッ」と咳をしたらすぐにすっ飛んでいく有様。

「私は多くの実習生を助けたい」

「実習生は可哀想な存在です」

 

…いやあ~…。

この人本気で言っているのかと驚きました。監理団体で仕事をするよりも、人権団体とかUNIONで仕事をされた方が良さそうです。こうやって実習生を助けているつもりでも、甘やかし、つけあがらせる事になっていきます。

私も組合の仕事をする以前から中国人と関わってきましたが、彼らは優しくするとつけあがりますし、親切でやってあげていることが状態化するとそれが当然と思い始めます。ある日何らかの事情で、こちらが行っている親切な行動が継続できなくなった時、彼らは不満を漏らすし、不親切だ、冷たいなどと言い始めます。

実習生などは特にこの傾向が強いです。
その職員が実習生とQQなどでやり取りをしているのを見ていると、まあ、見るに堪えません。

「連れて行ってよ!こっちは日本語話せないんだから」
「い、いや、本当にこっちは都合が悪いんだ。その日は他に予定があるんだよ」
「こっちを優先しなさいよ!肩が痛くて困っているのに、仕事が出来ないじゃないの!」

その他にも憎まれ口としか言えないようなきつい言葉を吐き、彼は一切怒ることなく優しく諭すのみ。だから、舐められちゃうんですよね。

同胞愛のように見えましたが、ただ単に彼が甘えさせているだけ。

私だったら私に対してこのような口を利かせません。医者には自分で行ってもらう。これだって日本の実習の一環です。だから日本語を勉強しろとしつこくしつこく言っているんです。

偉そうに「日本語が出来ないから病院に連れて行け」と言ってきた実習生はいます。しかし、病状が軽いのにそんなことはしません。

外国人技能実習生の通訳をしていると舐められることもある



一時帰国させろっ!

一時帰国するのは企業と組合から許可を貰えばいいですし、リフレッシュ休暇となるので私は基本的に賛成です。しかし、自力で帰国できる人間であるのが前提条件です。

「帰国するから空港まで引率してくれ」

実習生本人の家族に不幸があった時などは別ですが、単なる一時帰国でそこまでしません。が、その職員は喜々として送迎を買って出る。日本に戻ってくるときも空港までお出迎え。でも、実習生は感謝すらしていないでしょう。

ある日、QQで彼と実習生が話しており、実習生が非常にエキサイト。近くで聞いていると、彼が空港まで迎えに行くことになっていたのに、急用で迎えに行けず、実習生本人が公共交通機関を使って会社の寮へ戻りました。

「あの時交通費が○○円かかった!あんたが払え!」

と言われておりました^^;

「ふざけるな!」と一喝してやればいいのですが・・・彼は謝ってばかり。お金は渡さなかったようですけど…。

 

会社の備品を組合に弁償させようとする

宿舎の備品を壊してしまい、自分で弁償すべきですが、その実習生は彼に電話をして組合負担(=彼個人に負担させる)よう迫っていました。確か宿舎のガラス、買ったばかりの掃除機など…過去に何件かありましたが、そのうちの幾つかを彼は自腹で実習生のために弁償しています。

掃除機が壊れた時は、流石に買うのをためらったのか、自宅で使っている中古の掃除機を提供したそうです。普通貰った方は感謝の言葉を述べるはずですが…
「中古じゃないかっ!買ったばかりのが壊れた(壊した)んだから新品を買ってこい!」

と、言われていました。

もう笑うしかありませんよね。

実習生とのトラブル回避術!外国人技能実習生と採用時に実習生活での約束事を決めておけ!



受け入れ数年目の企業さんがよくこぼす不満

「親切でやってあげても当然と思われて困る」
「感謝しなくなる」

そうなんです。

受け入れ当時は衣食住、病気の時など率先して実習生を助けてくれる企業さんでも、実習生がそれを当たり前だと思い始め、甘えてばかり来ると面倒をみるのが嫌になります。

今までしてあげたこともしたくなくなる。

こういった企業さんをいくつも見てきました。

親切は程々に。

私は実習生が入国する前に、病院は自分で行く、会社は引率しない、私は通訳しない。だから日本語を身に着けろと口を酸っぱくして言っています。それでも、彼らは甘えてきます。そこは約束だからと厳しく接すること。中途半端に優しくするのが一番いけません。

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