外国人技能実習生たちを受け入れるにあたって、あらかじめ生活基盤を整えておく必要があります。基盤といっても、宿舎留保、冷蔵庫や家具以外のインフラです。スーパー、ディスカウントショップ、医薬品販売店、病院、銀行、市役所、郵便局、警察署、日本語教室などです。採用後の説明会、来日後の講習期間中に伝え、企業配属時に実際に足を運んで再確認しましょう。
何度も書いていますが、皮膚炎、風邪、インフルエンザ、頭痛などで病院へ行く際は、わざわざ企業の方、監理団体はの人間が引率する必要はありません。重篤な場合は別ですが、緊急ではない限り大病院に行く前に町医者にかかる必要があります。いきなり大病院で受診すると、初診料や治療費とは別に5000円以上費用が発生しますからね。
実習生が自分で行くこと。これだって実習生活の一部です。自分のことは自分でする。大した病気でなければそれまでですし、大きな病気だったら後ほど引率兼通訳も検討します。
病院
総合内科、整形外科、皮膚科。この3つは最低確認しておくべきです。実習生が企業配属した時に企業や宿舎周辺の診療機関につれていき、場所を覚えさせます。
「病気にかかったらどの病院へ行けばよいか」
をはっきりさせておけば、実習生本人たちも安心するでしょう。病気になった時にさあどうしよう?と不安になって企業や監理団体に泣きついてくるケースが多いです。
スーパー、ディスカウントショップ、医薬品販売店
食料品、ディスカウントショップは彼らの生命線です。1期生受け入れ時は是非とも本人たちを連れて行ってください。彼らは本国から医薬品を持ってきていますが、何故か日本に滞在中服用しても効果が現れにくいんですよね。その逆もしかりで、日本の医薬品を海外で病気になった時に服用しても効果がでにくいです。
日本の医薬品なら効き目がありますが、日本の薬は効果が出るまで時間がかかります。彼らが本国で使用している薬品のように即効性はありません。服用する前に注意しておくとよいでしょう。
銀行
配属初日に銀行で通帳、カードを作成します。通帳はその日にできますが、キャッシュカードは1,2週間後に送付されてきます。受取には本人のサインが必要であることを伝えておきます。しかし、平日は仕事をしていますし、本人は不在です。不在票を置いていくので、それを持って後日郵便局へ行く、または電話して来てもらうことを伝えておきます。
市役所
配属時に転入手続きを行います。実習生たちは引っ越す可能性もありますし、地域によってはゴミ袋を無料配布している自治体もあります。その際は本人が取りに行かなければならず、各自場所を覚えるよう伝えましょう。
郵便局
不在票が届いた品物を取りに行く、ゆうパックや海外発送を行う時。または送金する際にも利用します。不在票の取扱については、事前に実習生に説明しておきます。
日本語教室
外国人技能実習生が地元の日本語教室に通うメリットに書いたとおりです。独学よりも、実習生の仲間以外で日本語を勉強している外国人と出会うと、モチベーションも上がり、語学習得が早くなります。
警察署
以前、実習生が配属した日に最寄りの派出所(警察署があれば警察署)を訪問して、実習生名簿を提出していました。外国人技能実習生は田舎町では目立つ存在です。もちろん義務ではありません。警察へ挨拶することによって、彼らに対しても多少は失踪の抑止効果、犯罪防止効果につながると思います。