部屋の備品を準備しない受入企業

技能実習生を受け入れるにあたり、先行投資は絶対に必要です。渡航費や講習費などはもちろんですが、一番手間がかかるのは彼らの宿舎を準備することでしょう。社宅があれば便利ですが、多くは民間アパートやマンションを借りています。

  • 家具
  • 家電
  • 食器
  • 寝具

これに加えてネット環境も整備していただければ最高です。
上記4つは必ず準備するよう伝えていますが、すべて実習生負担で行わせる企業がありました。我々組合と企業の取り決めでは企業が準備する事になっていますが、やらないんですよ…。

急遽引き継いだ企業の配属をした際、宿舎に行ったらがらんどう。おいおい…。

と、思って企業の生活指導員に問い合わせたら、



「他の組合の技能実習生も自分たちで用意してもらってるんで。彼らに家具等は買わせてください」

取り決めと違うので企業負担で準備するよう伝えました。

「それだと他の組合の実習生、すでに在籍しているお宅の組合の実習生からも不満がでるから、今までどおり技能実習生負担でお願いしたい」

いや、不満と思われても構わないから、今後というか今回配属の実習生から家具、家電は企業負担でお願いしますと伝えました。どうなるかわかりませんが…企業で検討中。

ポンコツ備品しか準備しない企業

準備しない企業よりも100倍マシなのですが、もうちょっと考えようよと言いたくなる企業さんもあります。

3DKの部屋に3人暮らし。
それなのに、

  1. 3合炊きの中古炊飯ジャー。
  2. 冷蔵庫はビジネスホテルにおいてあるチビ冷蔵庫並のサイズ。
  3. 目玉焼きしか焼けないフライパン1個。
  4. 湯沸かしポットがない。
  5. カーテンなし。
  6. ボロボロのテーブル。
  7. 小学校の教室にあるボロい椅子が2脚。どっから持ってきたんだ…。
  8. 寝具まで先輩のお古。

理想的な部屋

家電、家具おまけにネット環境も整備してあり、更にお米や小麦粉までプレゼントしてくれる企業さんは最高ですね。良い出だしです。実習生大感動です。今後実習をしていく上できちんと企業の指示を聞いてくれるかどうかはファーストインパクトが大事だと思っております。

こちらとしても「ちょっと食料を提供してください」なんて言えません。

組合の方で彼らに米や小麦粉、あるいは肉などをプレゼントしてあげると非常に喜んでくれますし、暖かく迎えられている、期待されているんだなと思ってくれる人もいます。

例えば、自分が就職したばかりで初日のランチを迎えた時。先輩社員が、

「○○さん、お昼一緒に食べようよ」

と、言ってくれてしかもおごってくれたりしたら…その人のこと大好きになります。仕事は教えてくれる人はたくさんいるでしょう。でも、初日のランチを誘ってくる人に新入社員は惹かれるものです。

長く勤めていても「初日にランチを誘ってくれた人」は長く記憶されます。

もし、あなたの職場に新入社員がやってきたら初日のランチは必ず誘ってください。必ず良い印象を与えますし、今後良い付き合いができます。

ファーストインパクトは大事です。


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