配属した直後のベトナム人に対してかましを入れるのが、見苦しくて…。
暴言や殴る蹴るだけが、いじめではありません。
https://www.otit.go.jp/files/user/220124-0001%20.pdf
来日したばかりのベトナム人のほぼ100%が漢字を書けません。ひらがな、カタカナは書けます。中国語を勉強したことがある人もいましたが、それは除きます。
ベトナム人職員が、ある食品加工会社に配属引率をしていたところ、「会社の人が実習生をいじめている」と言っていたので、この目で確かめてみようと私が配属引率に言った時のことでした。
私が技能実習生を連れ、市役所、銀行を回り手続きを済ませて会社に到着。
賃金振込の同意書、様々な誓約書、日付を変更した契約書にサイン。
実習生宿舎の住所、銀行名等を日本語で記載する場所があります。
漢字が入っているので、書くのが難儀です。時間もかかります。
ですから、私は通帳の写しなどは予め企業に送っていますし、宿舎の住所と合わせて各書類に事前に入力しておけば、本人のサインで済むことです。
ですが、この担当者、何が何でも漢字で書かせるのです。
それだけなら良いのですが、漢字を一字間違えるだけで、実習生の眼の前で用紙を破り捨て、新しい用紙を持ってきて書き直させるのです。
実習生が7割、8割書き終わったところ、3丁目の「目」の横棒を3本書いてしまいました。
「はい、間違えた!」
ビリビリに破かれていました。
彼は四回書き間違え、その度に新しい紙に書き直していました。
この担当者の更にいやらしいところは、書き間違える度に目の前で紙を破いたあと、事務室に紙を1枚だけ取りに行くことです。
『お前のために事務室まで紙一枚を取りに行ってやったんだぞ』
と思わせるためのようで、実に楽しそうに実習生をいびっておりました。
「時間の無駄だから、これからは住所等は予め入力されるとよいですよ」
「いや、日本語の勉強になるから、これで良いんです」
時間ばかりかかって効率が悪いし、まだ漢字も書けませんから、傍から見てるといじめに見えます。
では、この人やこの会社が日本語を教えるかと言ったら、教えるわけではありません。困った姿を見て楽しんでいるだけなんだよな。
「じゃあ、Aさん、あなたがドバイか何かに出稼ぎに行ったとして、あちらの国の文字を欠かされて、一生懸命書いて書き間違える度に、眼の前で紙を破かれて、また書き直されたらどんな気持ちがしますか?」
指摘したら、彼は黙っていましたけど、所詮下っ端。
彼の上役に伝えましたら、次から気をつけるとのこと。
次の受け入れはあるのかな…^^;?