外国人技能実習生をクレーンで吊ろうとしたDQN建設企業



時効なので書かせてもらいます。

現行制度に移行して間もない頃の話です。

クレーンの積み荷の上に技能実習生を無理矢理乗せようとした超のつく大馬鹿職員がいた建設企業。

もちろん、この企業ではありませんよ!

ベトナム人技能実習生をブランコ状態にしてクレーンで吊り上げ!くず!

かつて付き合いのあった企業では未遂です。

何なんですかね…。この業界ではクレーンをおもちゃにする風習でもあるのでしょうか?

 

暴言、暴行未遂の企業を外国人技能実習へ報告した結果

うちの組合の職員が担当していた建設企業。
あまりの悪徳ぶりにこちらから三下り半をつけて、技能実習生を他社へ移籍させました。

暴言の日々

ベトナム人実習生から「毎日怒鳴られている」と訪問指導時に訴えがありました。

 

「バカ、死ね、あほ、ベトナムに帰れ」

 

20代前半の若者から毎日のように怒鳴られていました。この青年、現場では責任者のようですが、中学の頃から悪さばかりをしており高校にも通っていなかったとのこと。

実習生が仕事でミスをしたり、気に食わないことがあるとすぐに怒声を上げる。
半狂乱になって奇声を上げながら工具を振り回してくるので怖くてしかたがないとのこと。

罵声を録音

どれほどひどい暴言を吐くのか、実習生に録音させた。

…。

いやはや、ひどいものでした。聞くに堪えない罵声。
まるでやくざやチンピラのような言い方です。

うちの担当はベトナム人。さすがに一人では手に負えないので私も一緒に企業を訪問。

会社と言っても、社長、経理の奥さん、件のチンピラ職員のみ。

社長も日焼けサロンでも行っているのか真っ黒。
どぎつい眼光に、腕にはタトゥー。まさにとび業界の零細企業社長といういでだち。
正直かなり気圧されました。DQNは怖いですからね。

社長に録音内容を聴かせたところ、

「こんなのよくあることだ。気にしないでやってくれればいい」

反省の色どころか開き直った回答。
ちょうど、ベトナム人職員のスマホにその実習生から動画が送られてきた。

チンピラ職員が無理やりクレーンに乗れと、もう一人の実習生に言っている動画だった。クレーンでつるした資材に乗せようと、小突いたりしていました。

「社長。これは明らかに暴力ですよ。暴言もひどいですが面白半分でこんな事やるなんて普通じゃ考えられませんよ?」

社長もしぶい面をしていたが、論点を変えはじめた。やれ、宿舎が汚い、日本語が下手、仕事でのミスが多いなど。

が、そんなことに耳を貸す必要はない。

「それとこれとは別です。暴言、暴力に関しては機構に報告すると同時に、うちとしましては実習生を他社に移籍させたいと思います」

女性の技能実習生に暴力を振るう事業主

社長ついにブチギレ!

「お前なに言うとんじゃボケェ!!!」

から始まり口汚い単語のオンパレード。
本当にエキサイトしているのか、威嚇のためのか。大声を張り上げ、やたらと腕をまくってタトゥーアピール。パーマと金ぴかのアクセサリーを身に着けた奥さんも一緒になって口撃。

「そうやって大声で相手を驚かせているわけでしょ?実習生が暴力を受けて、警察に駆け込んだらどうする?労基に駆け込んだらどうする?実習生受け入れどころじゃないでしょう。外国人技能実習機構で話が済むことじゃない。仕事が続けられなくなるかもしれませんよ?」

「こっちは客やぞぉ!」

と、全然話が通じません。

技能実習指導員を事務所に呼び出し。

この若い子、名前がいかにもって感じでした。名前が龍二、龍一的で、苗字もそんな感じ。

社長の前なのでおとなしかったのですが、やはり自分のやっていることは「しつけ」と認識している様子。暴言、暴力はやめてほしい。クレーンに乗せるなんて持っての他であると。

口では反省している様子でしたが、まあ態度は最悪。社長からのフォローと言えば、中学もろくにいかず、ましてや高校なんて入試すら受けていない。困っているところを俺が拾ってやったんや…。と、ベタな話を聞かされました。

昔だけじゃなくて今もだろ…。

技能実習生が暴力を受け失踪…!グズってないで機構に報告しろ!

即、外国人機構へ報告

1週間後に機構の検査が入りました。監理団体からは通訳職員のみ同席してほしいと以来がありました。通訳の日本語もいまいちだったのですが…検査員は社長に対してそれほどきつい物腰ではなかった様子。

後日、同社に対して勧告がありました。

勧告の内容は伏せますが、もちろん、暴力暴言に関することです。
あらかじめ、目途をつけておいた他企業へと移籍の手続きをとりました。うちの傘下の実習実施者には「とび職」がありませんでしたので、伝手のある組合に依頼しました。

暴力企業から転職させ、かつ監理団体も変更。

微々たる監理費で、この企業と縁が切れるのなら大歓迎です。

こんな企業はまだまだあるのでしょうね。新聞沙汰になる前に芽を摘み取っておけてよかったです。今もこの企業と付き合いがあったら、大変なことになっていたかもしれません。