待遇改善が一番です。
中国、ベトナムはじめ実習生は金儲けのために日本にやってきています。
まずは出国にかかった費用を回収するためにがつがつ働く。さらに家族のため、その費用がたまったら自分のために…となるのでしょうが、家族のための貯金が精一杯でしょう。
日本は低賃金化が止まりませんが、それでも母国で働くよりも数倍マシなのが現状です。
現在、日本では特定技能者の売り手市場と化しております。
入国がストップしているために、実習生の新規入国が止まっており、実習満了者の取り合いとなっています。
賃金を上げないかぎり、良い人材は来ません。
「新しい部屋を準備した」
「社内食堂の値段を下げた」
「有休を多めに取らせてあげる」
上記を改善点と思い込み、これで特定技能者が集まると思っている企業さんがおりまして。
で、時給は1000円。
集まらねーよ!
家賃も20000円するし…技能実習生と変わらんでしょう。
募集には待遇改善が一番
賃金を上げれば集まります。
もちろん、家賃等の固定費を下げてやることも大事。
会食や小旅行はお金の面でなく、社員と実習生の間にコミュニケーションが生まれ、きずなも深まります。
コロナ禍でなければ、実習生を連れて会食したり、ディズニーランドへ連れていくことも可能でしたが、今はそれが難しいですね。
会食に連れていく分、お米や小麦、肉などの差し入れをしてやるとよいです。
結局上記の企業さんへは時給1200円でお願いしました。実習終了後、特定技能を希望する者が0人から3人へ。ボーナスもない、夜勤や休日出勤を進んでやってくれる人材です。大切に扱ってほしいです。
真心で接する
賃金アップのほかにも気持ちよく働いてもらうための気遣いが大事です。
月並みな言い方かもしれませんが、真心は通じます。特に、小さい企業の社長さんなどは実践されております。
技能手当をつけてあげたり、2号へ移行したときに+αで時給を上げてやるなどの金銭的な面で評価する。
技能実習生と常日頃会話をして彼らの好みを知る。「豚足や豚の耳が好きだ」と実習生が言っていたのを覚え居てた社長さんが、豚足や豚の耳を買い物のついでに買ってきて来て実習生に上げていました。レストランに呼んで一緒に食事をしたり、仰々しくプレゼントを渡されるよりも何気ない気配りの方がうれしいものです。実習生にとっても「自分たちが言っていたことを覚えていてくれたんだな」と思うしうれしいですよね。
旅行に行ったらお土産をあげるとか。ある企業では専務が出張でよく浜松に行くので、そのたびに「うなぎパイ」を実習生に買ってあげていました。おかげで実習生はうなぎパイ好きになりました。
トラブル防止にもなる
技能実習生同士のトラブルはつきものです。しかし、このように技能実習生を評価し接していれば、企業と本気でもめ事を起こすことはほとんどありません。逆恨みや、企業への無理な要求など、リスクを抑えることもできます。実習生と従業員、実習生同士にトラブルが起きたとき、会社が仲裁に入った際も会社の言うことを聞きやすくなります。
ほんの少しの気遣いで人間関係が良好になる。これは外国人技能実習生、日本人問わずに実践していきたいですね。