夏の怪談話ってことで、外国人技能実習生のアルバイト先の話でもしましょうか。まあ、この悪名高くも世間的には地味な業界の話なので、怪談話と言われてもピンと来ない方が大半だと思います。そもそもこの業界の人以外こんなブログを見ませんし。
過去、外国人技能実習生が企業や組合に隠れてアルバイトをしていたことが何度かありました。
- 農業。収穫のお手伝い。
- 中華料理屋でお手伝い。
- 屋台でのお手伝い。
農家での収穫のお手伝いは、私も実際に摘発したことがあります。企業担当者の目撃証言もあり、他の農家さんからのタレコミもありました。実習生全員を呼び出して指導し、アルバイトをしない旨の誓約書も書かせました。それでも収まらなかったので、やむなく現場に張り込み確保。翌日帰国させました。
中華料理屋でのお手伝いも過去にありましたね。私が直接見たわけではありませんが、受入企業さんの従業員がふらっと入った本格中華料理店で、ウエイトレスをしていた電子機器組立の技能実習生。本人には厳しく警告しましたし、中華料理屋の店主にも外国人技能実習生を雇うなと伝えました。本人はすぐに認めたため、帰国という処分にはいたしませんでしたが、派遣機関の方で金銭的なお灸をきちっとすえてくれたので、以後、バイトに行くことはありませんでした。
屋台でのお手伝いです。在日中国人夫妻がデパートの出入り口にたこ焼き屋とたいやき屋を構えており、そこで働いていました。他の実習生からのタレコミがあり、話を聞いてみるとすぐに認めました。この女性は日本語がとても上手で、仕事も一生懸命。ドンドン上手になっていくと思っていたらこういうことだったのか。注意をしたところ、もうバイトは辞めたので帰国処分とはしませんでした。
ヤード系作業場は不法滞在外国人、不法就労者のたまり場だ!
以上が私の体験です。しかし、まだまだ世の中には怪しいバイト先があるそうです。聞いた話によると、
- 福島第一原発付近での肉体労働
- 中古車解体作業
- 鉄筋、溶接、溶断作業
福島第一原発での肉体労働は東日本大震災後2,3年はよく聞かれました。アルバイトというよりもむしろ失踪先だと思います。私の近所にある電柱にも携帯電話番号と「福島でのお仕事」とだけ書かれたチラシがそこかしこに貼られていました。
中古車解体と溶接、溶断作業。田舎に行くとよく見かけます。実習生かは定かではありませんが、色の黒い人達、中東系の方が数多く出入りしている作業場があります。トタン屋根のようなもので、作業場を囲っている会社ありません?家電やら自動車やら壊れたショベルカー、後はわけの分からない機械が山積みにされている。設備は錆びついたクレーンが2機あるだけ。足の踏み場もないほどに荒んだ作業場。
「ヤードって何だよ?」
と、思われる方もいるでしょう。こんな感じです。
写真は千葉県警のHPから引っ張ってきました。
千葉県には、全国で最も多い約500箇所のヤードが存在しており、その一部のヤードが、国際犯罪組織による盗難自動車の解体・不正輸出のための作業場となっているほか、不法滞在外国人の稼働・い集場所や薬物の使用・隠匿場所として利用されるなど、犯罪の温床となっている実態が認められ、治安上の脅威となっています。
このため、ヤードの実態解明に努めるとともに、不法ヤードに対しては、各種法令を適用した検挙・解体を徹底するほか、県等関係機関と連携を図り、不法ヤード化の防止に取り組んでいます。
リンク元:http://www.police.pref.chiba.jp/index.html
千葉県には約500箇所もヤード系の作業場があるんですね。私が訪問している企業は千葉県ではないのですが…この県も千葉県並みに本腰を入れて取り締まってほしいです。
周辺に農家が多い企業さんを訪問することがあり、その周辺にはヤードで囲まれた事業所がいくつもあります。農村地帯にぽつんとある唯一無二のコンビニに入ると、そこには中東系、黒人系の外国人がたくさん。でも、この人達って本当に日本語が上手いんですよ。技能実習生も見習って欲しいです。
警察の方々にはこういったヤードにガンガン立ち入ってもらって、外国人労働者たちの身分証明書の確認、入管と連携して強制送還措置をとってもらいたいものです。
特に、技能実習生に対して仕事を斡旋する輩は社会の汚物!働く方も悪いですがね。監理団体としてできるだけ目を光らせ、場合によっては自治会などに情報収集する必要もあるでしょう。