Chinaや犯罪China人、組織だった時のChina人に関してはこっぴどく書いておりますが、いちChina人技能実習生を見下し差別的な扱いをすることには反対です。
China人技能実習生を受け入れて6年経った受入企業。
3年前に企業の生活指導員が変わりました。前任者はアラフィフの男性、現在の担当は30前半の若い方です。
海外での駐在、留学経験はありません。
外国人と接するのは技能実習生が初めてでした。
最初こそ私のアドバイスどおり事務手続きや管理を行ってきましたが、次第に慣れてきたのか技能実習生に対して高圧的な態度を取るようになりました。
技能実習生の勤務態度や生活態度のだらしなさを見て厳しく指導しているうちに高圧的になってしまうことはよくあることです。私自身、彼らの勤務態度、生活態度に非がある場合はキツく注意しています。
ところが、この担当者(Kさんとします)はその姿を見て「俺ももっと厳しくやって良いのだろう」と思ってしまったようです。
厳しくするのは悪いことではありません。ただ、理不尽な理由で叱りつけたり、ペナルティを与えるととんでもないことになります。
彼がとった行動:
- 病院へ行く、銀行、郵便局へ行くために事前に有給を申請をとったにも関わらず欠勤にした
- 些細なことを注意した後、必ず「帰国させるぞ」と冗談まじりに言う(実習生は冗談と思っていない)
- 夜勤者が昼間寝ているのにどうでも良い用事で叩き起こす
- 実習生が病気などで休むと宿舎まで行って事実確認
- 仕事中にスマホなどで実習生の働きぶりを動画に撮る
- 彼らの目の前で悪口を言う
- 事あるごとに「残業をやらせないぞ!」と言う
実習生に遊び半分でペナルティを与えるな!
ここまで彼が行動するからには実習生たちにも問題がありました。
4.については技能実習生たちの病気を理由にした有給申請が多いため、事実確認をしなければ会社としては休みを与えづらい状況にありました。
私も何度か彼の「お見舞い」に同行しました。私が同行した時は必ず訪問した理由を上記の通り述べ、決して君個人を疑っているわけではないと前置きをしてから話すようにしています。ところが、この担当者は、
「どうせ仮病だろ?仮病だったら帰国させるぞ!」
「働いてもらうために中国から呼んでやっているのに、こんなに休まれちゃ困るんだよ!」
「ゲームばかりやっているんだろう?」
と言って彼の個室にズカズカと上がり込み家探しをする。
「パソコンやってたんだろ?元気じゃないか。働けよ!」
これには実習生も不満に思ったのか、私に愚痴をこぼすようになりました。勤務態度の悪い者、ちょっとしたことで休む者が多くなり会社も厳しくなっていることを伝えました。頭で納得しても本当に体調不良で休んでいるところをこれだけ言われたら頭にくるでしょう。
5.についても、確かに勤務中にサボる者がおり、その姿を撮影し証拠を撮ってから彼を叱りました。これで味をしめたのかわかりませんが、真面目に働いている技能実習生たちに対しても撮影を開始。
彼が上記5つの行動を取ったのは技能実習生の勤務態度の悪さが原因です。しかし、彼は面白半分で実習生を監視したり、叱りつけていたのも確かです。
6.は問題外です。いくら日本語とはいえ「自分が悪口を言われている」ことは察せられます。日本語がいくら下手な人でも機敏に察知しますからね…。絶対にやってはいけません。
「実習生の態度が反抗的だ」という理由で残業を禁止。2ヶ月も残業禁止が続いたため、実習生の怒りは溜まる一方。長期間の停止は危険です。失踪や事によってはKさんに暴力を振るう可能性もあります。
これが原因なのかわかりませんが、残業を禁止された実習生が失踪。流石にKさんも自分に責任を感じていました。
上記7点を日本人職員に対して実施できますか?日本人に対して出来ないことを面白半分でやるのは問題です。
企業担当者の暴走をストップさせよう
私は発展途上国からやってきた実習生らを先進国の法律やルールで縛るのは不可能だと思っています。日本人では起こさないような問題を起こすのが彼らであり、それに応じて対応を厳しくせざる負えない状況が多々あります。
その際は、彼らの間違い(悪気がなくてやってしまったこともある)を厳しく指摘してやる。叱るについても理由をきちんと説明してあげる。
「〇〇国の実習生はどいつもこいつも悪いんだ」
というイメージだけでやたらと冷たくあしらったり、意地悪く接したり、過度に厳しい扱いをすると「差別されている」と思う人もでてくるでしょう。
なんだか左翼が言いそうなことを書いてしまいました。
技能実習生たちもその担当者を「日本鬼子」と呼び始めたので、いよいよ危険だなと判断。その方には折々に「彼らを挑発するような言動、差別されていると思わせる言動はやめるよう」伝えていましたが、改まることはありませんでした。
彼の上司に報告しました。
以後、彼の見下した態度はやや影を潜め始め、彼以外にもサブで担当者がついてくれるようになりました。
China人であろうとベトナム人であろうとミャンマー人であろうとこのような態度はNGです。ましてや相手はChina人実習生です。怒らせてしまったら最後。徹底的に彼らはやってきますからね。気をつけましょう。