技能実習指導員あるいは現場で直接技能実習生を見ている方は、いきなり注意をしないでください。
彼らをかばうわけではありませんが、日本的なストレートな注意の仕方(まあ、DQN企業ですが)ですと実習生が尻込みしてしまいがちです。
ミスをしそうだ、ヒヤリ・ハットなシーンがあったら、落ち着いて話しかけてあげてください。ストレートに指摘はせず、どうして間違いそうになったのか、自分でミスに気づくよう誘導してあげる質問の仕方が良いです。
特に女の子に対して、このような方法で接するのが一番です。
「なんでミスした?」
「原因は?」
と、問い詰めてしまうと相手は尻込みしてしまいます。パニクって日本語がより理解できなくなってしまいます。
まず、原因を探ったり注意する前に「彼女の良い部分を褒めてあげる」ことです。
「褒めるところが無い!」
と言っている指導員。甘すぎです。
普段遅刻もせずに出社、普段はミスなく仕事をこなしている。言われたことはできている。回りの人間とトラブルを起こしていない…などごくごく当たり前のことを褒めればいいのです。
「〇〇さんは普段一生懸命仕事しているし、みんなから信頼されているね」
などなど。
褒めるところは意外とたくさんあるものです。
彼女たちは日本語にコンプレックスを抱いていたり、一種の諦めのような気持ちを抱いています。
たとえ日本語が下手な実習生であっても「日本語うまくなったね」「発音がうまくなったね」と言って上げてください。
「いや…私別に日本語なんて勉強していないけど…」
という実習生でも、褒められれば嬉しいですし、積極的に話すようになりますから。
とにかく前向きな気持ちに、プラス思考で実習生活を送れるよう導いていくのが、指導員の肝です。