「コミュニケーション能力」という言葉が、最近嫌いになりました。
言葉の背後に「性格の明るさ」が潜んでいるからです。最近では「陽キャ」「陰キャ」なる言葉が幅を利かせており、中高生から若者の間で普通に使われています。
コミュニケーション能力が高い=陽キャ
という概念がまかり通っている気がします。
陰キャでもコミュニケーション能力高い人はたくさんいますから!
話し上手、話下手に陰陽はない!
明るさは大事です。組合の職員採用や実習生採用時の面接に携わっておりますが、大事なのは人懐っこさ、会話のキャッチボールができるかが重要なポイントを占めています。明るくても話がチグハグだった場合は加点対象にはなりません。
学校生活でもそうでしたが、明るいヤツはクラスに何人もいましたが、明るくても面白くないヤツもいましたよね。明るいから目立っても面白くない。
私の判断基準はこうです。
組合職員採用の場合、
・誠実さがある。
・話のキャッチボールができていること
・一般常識があること。
・いろいろな話を振っても、それなりに受け答えできる人。
これだけです。技能実習監理の経験は問いません。いくらでも教えられますし、制度というくくりがあるので、路を踏み外さないよう指導をしていけば良い。日本人の場合、特に語学力は求めません。できれば良いなという程度。ベトナム語検定4級や中国語検定4級でも構いません。
ちなみに経団連の発表によると企業が重視する点は、
・コミュニケーション
・主体性
・チャレンジ精神
・協調性
・誠実性
だそうです。空気を読んで丸く収めていく、環境順応力を求めている…とのこと。
まあ、そこそこチャレンジしてもらって、言うことを聞く人間が望ましいということですな。大きな組織でしたら、それはやむを得ないですね。うちみたいなちっぽけなところだと、そこまで求めても質の高い人材は来ないし。
一般常識があって、会話のキャッチボールができる人で十分です。