技能実習生は現場の人が直接叱るのが一番!

以前の記事で書いたかもしれませんが、もう一度。同じような出来事が受入企業で起こっているので再度書きます。

技能実習生が現場でミスをした。叱られるようなマナー違反、規律違反をした。この時、現場の人間がすぐに注意せず、企業の生活指導員に文句を言ったり、監理団体のスタッフに言いつけることがあります。言いつける…いや、報告してくださるのは大変ありがたいのですが、ミスや問題を起こした時にその場で叱ってほしいのです。

「あいつ、この前こんなミスをしたんだ」
「勤務中おしゃべりばかりしている。トイレばかり行っている」
「工具を乱暴に扱ったり、日本人従業員を呼びつける時の態度が悪い」

外国人技能実習生を調子に乗らせるな!
外国人技能実習生との会話で気をつけること

トラブルを避けるために実習生を注意しないのはトラブルを招く

本人に直接言いたくない気持ちはわかります。言葉が通じないから、誤解を招くから、実習生に嫌われたくないから。だから生活指導員に言う、監理団体に言う。

「才谷さん、現場から実習生の○がミスをしたみたいで、才谷さんから注意してもらえますか?」

と生活指導員から連絡がありました。

「注意するのは良いですけど、今度の巡回は10日後ですよ。現場の方からそのミスについて注意はされたのですか?」

「いや、していないです」

これじゃあ駄目なんです。

10日後に実習生本人を呼びつけて叱っても、彼の記憶に残っていないかもしれないし、思い出そうとしても当時何も言われなかったし、悪いことをした、ミスをしたという認識がありません。口答えする実習生もいますが、多くが当惑しており「どうして怒られたのかな?でも、とりあえず謝っておこう」という感じで応対しています。

 

その場で叱らないと罪の意識も問題意識もないまま

私は現場の責任者に対しては、必ずその場で実習生を叱ること。叱らないと自分がミスをしたことや悪いことに絶対に気づかない。気づかせないとまた同じようなことをやってしまう。彼のミスを黙認して仕事をしていると、現場の責任者やその他の日本人職員にとってものすごい大きなストレスとなり、ストレスを貯めに貯めて実習生に対してブチ切れる。実習生本人はどうしてそんなに怒られているのか全くわからず、口答えしたり、理不尽なことで怒鳴られたと思い、反抗的な態度を取ってしまいます。

そうなってからでは遅いのです。ミスをしたらその場で注意をする。実習生は事の良し悪しをわからせるのも実習です。注意して言葉が通じなかったら、相手が怒ったらどうしようと心配してばかりいてはコミュニケーションが生まれません。

仕事でミスをして叱る分には一向に構いません。もし、そこで相手が納得しなかったとしても、あとになってわかるかもしれません。ぶつかって行かないと交流って生まれません。国も違うし言葉も違う、考え方も違うのですからちょっとした行き違いや衝突が怒るのは当たり前です。

 

ぶつかっても良い。彼らと交流スべし!

ぶつかった後、お互い誤解が解けてからは両者の距離がぐっと縮みます。叱ったけどもどうしても理解してもらえない、言葉が通じていないようだ…というのであればその時は監理団体として彼らにきちんと指導します。

すぐに怒らずに放置してしまうとどうなるか?

  1. 仕事の手を抜き始める
  2. 手を抜いて仕事をしている実習生を見て、他の実習生もそれを真似する
  3. 日本人はぬるい。何をしても怒らない
  4. 日本語が出来なくてもなんとかなるのではないか
  5. 受入企業を侮り始める

で、企業側も不満が溜まり、その挙句に

「やっぱり○○○人はダメだ」

という結論に達し、実習生の出身国を変更する、監理団体や派遣機関を変更しようとします。しかし、変更したところで変わりません。また同じことが繰り返されます。

監理団体として指導はしていますが、現場で起こった問題については真っ先に現場が指導しないといけないのです。このように現場の責任者に伝えても、すぐに改めてくれないんですよね。やはり、「監理団体は人材派遣会社みたいなもの。俺達の下請け」程度にしか思っていない人が多いです。その為、受入企業の管理職の方に周知してもらうのが一番です。

自分たちの上司だったら話を聞いてくれますからね…。私の経験上、現場の人に何度も言っても改善されない場合、管理職の方に伝えてから改善したことは何度もありました。

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