帰国渡航費は組合持ち 組合保管書類増 申請書類簡素化

旧制度と同じと思ったら大間違い。実習生の渡航費

旧制度から現行制度に移行してからは、技能実習生帰国時の渡航費は監理団体が負担します。かつては「帰国の際の渡航費は監理団体が担保すること」でしたので、企業負担にしたり監理団体負担にしたり融通が効きました。

現在うちの組合は企業さんから往復渡航費を徴収しております。新制度の技能実習生が帰国する段になったら、頂いた渡航費を半分お返ししないとなりません。結構痛いよなあ…。

現行制度になってから旧制度との違いにはっとさせられることがありました。
工業包装の2号必須作業に木箱作成が義務付けられました。以前はダンボール包装だけで良かったんですけどね。木箱なんて今どき…でも、やるしかありません。

監理団体保管の書類が増えた

こちらも以前書きましたが、大変負担となっております。

最近、「技能実習計画認定申請」をお手軽に作れるソフトを販売する業者が増えているようです。うちの組合にも頻繁に営業の電話がかかってきたり、会議室に言ったら部屋が真っ暗で誰かがスクリーンを使用しているなと思ったら…ソフト販売業者がうちのぼんくら社員にプレゼンしていました。

「費用は150万円以上するけどこれでかなり効率化されるYO!」

あほっ!

JITCOサポートがあるでしょうに!
面倒くさがり屋、能力的に問題のある人に限って「楽できそうなツール」にすぐに手を出したがります。

「JITCOサポート?めんどうくさ~い!」

こんな連中が新ソフトを導入したところで、どうせ面倒臭がって途中で放り投げるか、誰かに丸投げするのは目に見えています。金をかける場所が違うんですよ。

申請書類の簡素化

「計画認定申請書類が山のようだっ!」

我々監理団体にとっても企業にとっても負担が増えました。ということはそれを審査する外国人技能実習機構にとっても負担ということです。大量な資料作成を我々に強要して、「機構の凄さ」を印象づけたつもりでしょうが、実務を始めたらなんのことはない。チェック機関である自分たちの仕事が大変になっただけだということに気づいたのでしょう。

いくつかの書類において、一枚紙に複数の実習生を記入することが可能になりました。また、役所で納税証明書をもらい提出する必要もなくなりました。

書類の数が増えてもそれを厳しくチェックして、悪徳組合、悪徳企業を排除するわけでもありません。煩雑だけど許可を得るためのハードルは低い。悪い企業に実習生を配属させて、失踪やら労働関連法違反を繰り返しているのが現状です。

簡素化しようと煩雑化しようと、悪いやつを排除してくれればよいのです。

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