技能実習生に関する違法行為、4226事業場で

朝日新聞の記事になります。
とはいえ、労働基準監督署が発表したものですので数字だけは正しいかと思います。

https://www.asahi.com/articles/ASL6N5HWBL6NULFA01P.html

ネットの記事だけでなく紙面には技能実習制度に関する批判的ながらも、制度をあまり理解していないド素人丸出しの見識で書かれた内容でした。制度に疎い記者だったのでしょう。

組合の職員、受入企業方もこの記事を気にしておられるようで、

「制度が変わったのに不正行為が減っていない!制度改正は意味がない」
「外国人技能実習機構がきちんと取り締まっていない!職務怠慢だ」
「失踪者数が減っていない」

という批判の声を聞きました。
不正行為の件数といっても平成29年の話です。実際に技能実習機構が稼働し始めたのは2017年11月1日からです。機構の怠慢だけを責めるのは筋違いと言っても良いでしょう。

ここ2,3年は外国人技能実習生数、受入企業数が増えており、それに伴って違反が増えているのが大きな原因です。

外国人技能実習機構にはもっと不正企業、組合、ブローカーなどをビシビシと取り締まってほしいと思っております。ブローカー対策に関しては怠慢といえるかもしれませんが、企業、組合への臨検に関しては現在進行中です。

先日の記事で紹介したとおり三菱自動車へ臨検。不正行為を暴いています。氷山の一角ですが、全国的、や世界的に名のしれた有名巨大企業の不正を暴いたのは、組合、受入企業にとって大いに見せしめになったはずです。

まずは大企業、受入人数の多い企業に対して臨検を行っていくと思われます。3年かけて日本全国の受入企業を臨検していくと機構は表明していましたからね。組合とて同様です。

質の悪い企業、組合をこの業界から退場させていくのは外国人技能実習機構の大きな役割だと思います。

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