水産加工職種の人材が集まりにくい…

中国人技能実習生の集まりが悪いと言われています。
職種によって集まりにくい、集まりやすいものがありますが、それよりも派遣機関の募集能力に左右されているようです。

しかし、いくら派遣機関の募集能力が高かったとしても、如何ともしがたいのが職種や受入企業(実習実施者)の体質、待遇でしょう。
集まりにくい職種

  • 建築全般
  • 農業
  • 水産加工

中国人技能実習生を上記3職種で集めるのは簡単ではありません。手取り額が低いのと、重労働、雇い主や職員の質が悪く喧嘩やいじめ、えこひいきなどにより感情的なトラブルが起こりやすい。建築、農業は言うに及ばずですが、水産加工も集まりにくいです。

中国の派遣機関から言われるのは、最低でも手取り12~13万円ないと応じられませんということです。
それでも、受入企業より是非中国人技能実習生を受入れたいと要望があった場合、企業に対して時給アップ、家賃の減額などをお願いしています。若い人材を集めるには待遇を良くしなくてはいけません。

仮に、時給もそのまま改善せず、手取り12万円未満で募集を行うと30歳半ば以上の方ばかりが集まります。

40代水産加工職種実習生の3名が技能移行試験に合格できず!

当組合の受入れ企業。水産加工で集まった女性たちは6人中5人が40代。しかも、元々は10人募集していました。集まりが悪く7名しか採用試験に来ませんでした。不合格者は1名のみ。不採用となった1名は相当良くなかった人だったのか…。

40代だと日本語なんて覚えてくれません。
挨拶がようやくできる人ばかりでした。日本語を覚えよう、日本の文化を知ろうなどという気持ちはサラサラありません。むしろ知ったことかと。ただ、お金が稼げれば良い。頭がカッチカチですからね。精神的な成長もほとんど見られません。監理団体、受入企業の注意を一切聞いてくれない人ばかりでした。

技能移行試験の学科問題に不合格。追試を行うも不合格。3名が1年で帰国してしまいました。内訳を見ると初回の学科試験では6人中5人が落第。追試で5人中3名が不合格でした。帰国させる時も大変だったようで、「私は3年間日本で働くんだっ!帰りたくない!」と駄々をこねられ、派遣機関の人間と一緒に無理矢理帰国させていました。

 

ベトナム人女性に切り替えたが定着せず

で、流石にこのままでは悪いと思ったのでしょう。企業は中国人技能実習生からベトナム人技能実習生へと切り替えました。手取りは10万前後でしたが、無事に10名を採用することができました。独身の20代前半から半ばのピチピチギャルばかりです。

配属してから8ヶ月ほど経った頃でしょうか。基礎2級の技能移行試験も無事全員合格。在留カードの資格変更を依頼中に1名が失踪。新在留カードが発行されてから6名が失踪。

凄まじい失踪率です。

失踪するために日本に実習に来たのではないかと思うほどです。いや、まあ、そうなんでしょうけどね。
受入企業の待遇が悪いと失踪率も高くなります。中国人技能実習生からベトナム人技能実習生へと切り替えても、本質的な部分が変わらないと事態は改善されないでしょう。当組合ではベトナム人技能実習生の失踪が目立ちますね。一昨年のデータでは、ベトナム人実習生の失踪率は中国人技能実習生よりも若干上回る程度でしたが、今年度もしくは昨年度はベトナム人の失踪率が高まりそうです。

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