コンビニ業界に外国人技能実習生投入はやはり叩かれて当然

私はこのブログで介護技能実習生、コンビニ業種の技能実習生受け入れに反対しておりますが、介護、コンビニ業界での需要は非常に強くこの流れは如何ともしがたいのではと思い始めていました。

介護・コンビニは危険だぞっ!

ところが、実際にはじめてみると、それ見たことかと言わんばかりの事態が起こっております。先日参加した木村よしお主催の外国人技能実習生意見交換会においても、介護技能実習生を受け入れようとしている団体から、「日本語検定N4,N3という障壁は高すぎる。募集しても集まらない。そもそも日本語がそれだけできる人や能力のある人が、わざわざ技能実習生にならない」との意見まで飛び出しました。何も彼の団体だけでなく、全体としてそのような動きなため、制度を運営しようとしても肝心な人材が集まらない状況です。

介護技能実習生に関しては曲がりなりにもスタートしたため、ごくごく僅かですが入国してくるでしょう。ミャンマー政府や日本のミャンマー協会がテコ入れして、ミャンマー人の優秀な人材を持ち上げ、あるいは「是非とも何が何でも日本に行ってくれ。給与以外の報酬も与えるから」などと依頼する可能性だってあるのです。

ただ、スタートからいきなり躓いているのは確かです。

続いてコンビニ業界。

先日の記事ではコンビニ技能実習生を入れた際、必ず介護技能実習生のような日本語能力が求められること。その場合、日本語検定に不合格となった者は高確率で失踪してしまうこと。

コンビニ業界で需要が高まっているからと、ローソン社長が吠えておりましたが、今になって「外国人を安く使いたいだけだろう」などと批判の声が上がってきました。

これにはSNS上でも「キレイごとを言ってるが要は外国人を安く使いたいだけ」「レジ打ち学んで自国で役立つワケない」「ローソンは拡大するより、先にオデンの汁を何時間も交換しない外国人バイトを教育してくれ」「この社長は三菱商事から天下りだからレジ打ちや棚卸しの経験ないんだろうなぁ」と散々な批判が飛び交っていた。

リンク元:http://dailynewsonline.jp/article/1388664/

憎日朝日新聞の取材だから安心して「必要。やるなら早い方がいい」「コンビニ業務を身につけて自国に帰れば、その国の小売業で活躍できる」などと答えたのでしょうけど、世間一般はそう考えていないということですね。

記事にもある通り、ガイアの夜明けの外国人技能実習生特集の一撃はまだまだジンジンとボディーに効いているようです。

自分の経営方針などについて反省せず、人手不足だ。日本人の若者が働きたがらないからなどと、他人のせいにしてばかり。コンビニは完全に供給過多ですよ。田舎にぽつんとあるコンビニは採算性についてはわかりかねますが、近隣の人々が扱いやすい。生活をしていく上で必要。買い物だけでなく公共料金の支払、郵送物の発送、受取もできることから非常に有意義であると感じています。

しかし、大都市、地方都市の町中でこれでもかと言わんばかりにコンビニが密集していたり、もっと酷いのは住宅地などの郊外に密集している場合です。何度も何度も店舗が入れ替わっているのを見た人はたくさんいるでしょう。歯医者や本屋がいつの間にかデイリーヤマザキになり、セブンイレブンになり、ローソンになり。近所にもファミマや同じローソンが沢山あるにも関わらず、ドンドン店舗を展開する。それも、24時間営業で。

特に夜勤帯でのバイト、パートが集まらないから外国人技能実習生が必要だということです。であるならば、店舗数の削減と同時に24時間営業をやめる。地方や店舗によって24時間でなくても夜の10時まででも良いじゃないですか。

日本語ができない外国人技能実習生を受け入れてでも営業してくれ!と思っている消費者は果たしてどれほどいるのでしょうか。日本の企業は売上ばかり重視して利益率に関してはいまいち注意を払っていません。

コンビニで実習すれば実習生自体も勝ち組と負け組に別れると思います。
まずは日本語レベル。上手な人間は母国帰国後に留学等で再来日できるでしょうし、ずる賢い輩は実習期間中に失踪してもっと美味しい仕事につくこともできるでしょう。また、日本人とのコミュニケーションに問題がなければ恋愛、結婚、永住という流れも、他の職種の技能実習生と比べて多く見られるようになるでしょう。

日本語が下手な連中は、日本語レベルが低いということで監理団体に強制帰国させられるか、失踪して割の悪い不正就労で日本にしがみつくか。犯罪に走るかです。

なぜ飛ばしの問題を心配するのか?

更に懸念されるのがコンビニによる不正行為「飛ばし」です。今月は緩めのシフトで稼げないから、B支店で働かせよう。または、技能実習生が自分を他の他社のコンビニに売り込んでそこでバイトする。

ファミマ一つとっても全国に無数に店舗が広がっています。神奈川県のA支店で働いている技能実習生を、まさか北海道すすきの駅前店に異動させることはできないと思います。だから、実習先は絞られると思います。

「コンビニに外国人技能実習生を受け入れるぞ!」

と言っても様々な障壁があります。その一つ一つを取っ払うべくローソンの社長らは奔走するのでしょうが、我々消費者が「そんな必要ない!」と声を上げていくことが、モノ作り精神とは全く違う分野での受け入れを阻止する一番効果的な行動だと思います。

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