実習生の妊娠問題。外出制限する企業はまだあるのか?

外国人技能実習機構より注意喚起が出ております。

「やむを得ない理由により技能実習を中断した場合の再開手続き改正に係る周知及び妊娠・出産等を理由とした不利益取扱いの禁止の徹底について」

・技能実習生の妊娠・出産等を理由に、技能実習生の意に反して一方的に技能実習を打ち切った場合は、認定計画に従って技能実習を行わせていないものとして、技能実習計画の認定の取消しの対象となります。
・監理団体においては、このような不適切な取扱いを知りながら、何ら措置を講じなかった場合は、認定計画に従って実習監理を行っていないものとして、監理団体の許可の取消しの対象となります。



妊娠問題

「一方的に打ち切った場合は」とのことなので、本人の意志で帰国を選択した場合は問題ないはずです。しかし、妊娠を理由に実習困難時届を提出しても、それが本人からの申し出であろうと、機構から確認が入ります。

本当に本人からなのかと。

うちの実習生も妊娠後帰国した者が3人いました。

やはり出産は母国でしたい。
出産後、家族のサポートを受けられるし安心です。
「出産するなら国に帰れ!」あるいは、「出産後実習に復帰しろ!」などと強制はしていないません。

そもそも、日本人同士同調圧力を掛け合って妊娠・出産の女性を退職追い込む風土がありながら、外国人にだけは「意思を尊重して~」というのもおかしい。監理団体が悪いで済む問題じゃないでしょうに。

外出制限

外出制限を未だに強いる企業があるのは驚きです。
現行制度に移行したばかりの頃、うちの組合が監理している企業にもわずかにありました。

「自転車の支給はしない」

まあ、これは百歩譲って…と思いましたが、宿舎周辺にはスーパーなどはなく、徒歩で40分もかかります。自転車を購入したいと実習生から申し出がありましたが、企業は却下。買い物については、会社のバスで週に1回連れて行ってやると。

その企業は以前から他組合を利用しており、6年間これでやってきたらの一点張り。
その他、外泊も禁止していました。

このままでは、技能実習生の行動を制限しているとみなされ、外国人技能実習機構から何を言われるかわかりません。

何度も企業に訴え、今は時代が違うこと。外出の制限をしてはならない。自転車を購入するか、実習生の自転車購入の要望を叶えてほしいと伝えました。

ど田舎の古い考えの企業で…非常に閉鎖的でした。

なんとか外泊はOKしましたが、自転車だけは絶対に譲ってくれません。

買い物週1回では少なすぎるので、3回にしてもらいました。

この企業との付き合いはもうありませんが、監理しづらかったです。

更に、他企業の実習生との交流も禁じていました。

「他企業の実習生の女の子とイオンで話していた!組合さんからも注意してください!」

いやね…アホかと。

良いじゃないか。話すくらい。
それは人権侵害に当たると伝えたのですが、「妊娠させたらどうなるんだ!」とか、戯言ばかりを言っていました。

「私は注意しませんよ!人権に関わります」

「何かあったら責任取れるのか?」

「なんで私が責任を取るんですか?日本人に置き換えて考えて見てくださいよ。あなたの言っていること、おかしくありませんか?」

実習生と日本人は別!というのが、この企業の意見。差別意識の塊ですよね。受入が亡くなってよかったです。この手の企業は、監理費が高いだのと言いがかりをつけてくるので、このような企業がなくならない限り、実習制度は良くならんでしょうね。

 

タイトルとURLをコピーしました