外国人技能実習機構の検査が建築企業に入りました。
様々なことを指摘されておりましたが、こちらの責任が問われかねない案件が一つ。
技能実習生の休憩時間についてです。
１．休憩時間は一斉付与が原則です
しかし、この企業の休憩時間はランダム。
うちの担当もてっきり12時から1時間休憩と思っていたようです。
ランダムであることがわかったのは、機構職員の実習生へのインタビューです。
「お昼休みをとっていますか？」
「取れない時もある」
と回答。
それから、12時には休憩をとっていないけど、2時、3時から休憩をとっていたことがわかりました。交代制で休憩を付与するには労使協定を結ばなければなりません。
そこを指摘されました。
２．休憩時間をとらせろ！
労働時間が6時間を超える場合は、45分の休憩を取らせなければなりません。
ところが、この企業は6時間働いても休憩を取らせる代わりに早く退社させていたことがわかりました。
「飯は車の中で食えや！」
とのこと…。
確かに、建築系では移動時間がながくなり、現場での作業が8時間を下回ることはままあります。しかも、武漢コロナの影響で仕事も減っていますから余計です。
３．休憩時間を自由に利用させてもらえない
技能実習生のこの企業に対する恨みつらみもあるんじゃないかと思いました。
実習生の昼休憩の取らせ方に問題がありました。
・休憩時間に近くの郵便局、銀行に行かせてくれない
・昼飯を持参してきたときはコンビニに行かせない
・昼休みに電話をしていたら注意された
「勝手に郵便局へ行ったら怒られた」と機構職員に伝えたそうです。
失踪防止、安全のためなのか、外で何か起こった時に責任を取りたくないからか…？
休憩時間にも留意しないといけませんね。
