技能実習生の日本語教育。配属後にも日本語学習を継続させよう!

どの企業でも、どの職種でも実習生達に必ず求められるのが『日本語能力』です。日本語能力については、私も企業さんからいろいろ言われています。

  • 第○期の実習生たちの日本語が下手だ
  • 日本語を上達させるにはどうしたら
  • 誰々の日本語が下手すぎる
  • 1期生達は日本語が上手かったのに、2期、3期とどんどん下手になっている

 

どこでも言われていることだと思います。
日本語能力については本人たちのやる気と、彼らのポテンシャルに頼る形になっています。日本語能力を向上させるにはどうしたら良いのでしょうか?



  •  1.日本語教育をきちんと行っている派遣機関を選択する

良い実習生を受け入れるのなら、良い派遣機関を利用すること。
選抜も適当。経歴は嘘ばかり。本面接に来るのはDQNな輩ばかり。希望職種の職歴が必須なのに対象外職種の出身者ばかりを呼んでくる。派遣機関の人間とコネのある人を面接に呼ぶ。

日本語教育をきちんと行わない…。そもそも日本語が達者なスタッフがいない。

こんなゴミみたいな派遣機関は使わないようにしましょう。

選ぶとしたら、上記のような行為をしない機関です。
日本語教育に加えて、日本式の生活に慣れさせるために畳の部屋で布団を使わせたり、ゴミの分別等をしっかり指導してくれるところ。軍隊形式で体力訓練も行って心身ともに鍛えてくれるところです。

これははっきり言って最低限ですね。私と取引している派遣機関はこれらをきっちりやってくれています。

 

日本語教育は派遣機関に丸投げして良いのか?

私も丸投げしているケースがほとんどです^^;
多くの中国の派遣機関では「標準日本語」「みんなの日本語」を使用しています。教科書の内容はなかなか良いですし、日本にある日本語学校でも使われている教科書なので悪くはないです。

ただ、企業によっては配属時にある程度の専門用語、普段使う工具類を覚えておかないと配属してからのスタートダッシュに大きく影響することがあるので、その場合は企業さんに専門用語をピックアップしてもらっています。それを派遣機関に渡して中国国内での教育に取り入れています。

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  • 2.日本国内の1ヶ月の日本語講習機関

日本語学校では日本語の他に、法的講習等必須科目を学んでもらいます。
1ヶ月ではほとんど向上しませんので、今まで学んだことをきちんと復讐してもらうこと。実習生活のマインドを徹底的に叩き込んでくれるところが良いですね。

軍隊形式のところは尚良です。

配属後、会社の人間の指示を聞く。仕事中おしゃべりをしない。会社に入ったらきちんと挨拶をする…など日本人にとっては当たり前のことですが、彼らは元々習慣が違いますので、日本式の一挙手一投足を少しでも覚えてもらいましょう。

 

  • 3.配属後の日本語教育も行う

監理団体が企業を訪問するのは月に1回です。
もちろん、日本語教育を行うために2回以上訪問してもよいのですが時間もコストもかかってしまいます。日本語教育を行うには月1回ではどうにもなりませんよね。



宿題を課す
やはり宿題しかありません。
一度、うちでスカイプを通じて日本語指導をしましたが、とてもじゃありませんが間に合いません。個別指導なんて出来ませんでした。宿題は市販の教科書をベースに、練習問題を作ると良いでしょう。私が彼らに手渡す宿題は、ほとんどが暗記物です。上記のように問題を作って、一つの例文につき、10個ずつ書いてもらっています。毎月出す問題は20文程度ですが、かなりボリュームがあります。

訪問時に彼らと面田する際、ランダムに例文を選んで言ってもらっています。大体暗記していないんですが・・・中にはしっかりやっている子もいるので、彼らの出来なさに嫌気がさしますが、これは根気の勝負。めげずに宿題をやらせてチェックして下さい。

その他、日本語検定試験のN4、N3の教材を一式渡してあります。
これらも毎月チェックしていますが、やっていない子の方が多いです。やっぱり中国人実習生が多くなると、中国語だけ話していても生活出来てしまうので「日本語に対する危機感」がなくなってしまいます。

 

  • 4.日本語能力検定試験を強制的に受験させる

私は企業さんの了承を得てからですが、彼らに強制的に日本語能力検定試験を受験させています。技能実習1号の頃はまだ早いので、希望者だけ受験させていますが、2号になってからは全員強制です。

この約束は当然面接試験が終った後、「日本語能力検定試験を必ず受験します」と言う文書にサインさせています。日本語を覚えるのも実習の一つであることをこんこんと説きます。入国前だし、何より採用されたばかりなので、いろいろな約束事をしておくのは今しかありません。
入国、配属してから決め事をしても仕事になれ、なあなあな生活を維持している時に厳しいことを言っても、塩らしく聞いてくれるものの実行してくれませんから。

  • 日本で生きていくのなら日本語は不可欠。
  • 日本語が出来なければ仕事を覚えられない。
  • 日本語が出来ないと残業も夜勤もやらせてもらない。
  • 日本語が絶望的に低ければ中途帰国させる可能性もある

言葉はキツイですが、採用試験終了後、入国時、配属時に口を酸っぱくして言いましょう。監理団体の手が届くところって限られています。出来る限り企業さんの負担を軽くするよう実習生の教育を心がけたいですね。

コメント

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