ゴシップ感覚でお客さんの社内事情を聞くのは面白いけれど・・・

長年お付き合いのある企業のご担当者様から、その方の上司や会社の方針に関して批判的な意見を聞かされることがあります。それはそれで勉強になるし、ゴシップ感覚で聞いても面白いものです。

しかし、付き合いが浅いのに自社の不満を外部の人間に喋ったり、付き合いはそれなりにあるけれども常に同じような不満ばかり口にしているのを聴いていると、こちらも相当ストレスになります。巡回の折にちょこっと聞かされる程度なら、適当に相槌を打って済む話なのですが…巡回終了後に「飲みながら話そう!」となるとゲンナリします。

私の場合、後者のパターンでした。
40半ばの中堅幹部だった担当者。課長、部長、常務、副社長と数年でぐんぐん出世していきました。オーナー会社に在籍していて、オーナー一族でもないのにそこまで登りつめれば大したものです。彼は実際に営業の成績も良いですし、部下からの信頼も篤い(篤かった)です。部長辺りまでは、部下から慕われており兄貴分としても申し分ない存在だったようです。しかし、昇進するに連れ独断専行、部下は俺についてきて当然という態度に変わってきてしまったため、彼を支持してきた現場の人達もやや冷ややかに彼の動向を見つめています。

さらに、副社長というポジションに満足しておらず、オーナーの二代目が社長に就任したことについても大変な不満をいだいており、「なんで俺が社長に選ばれなかったんだ!」と居酒屋で私に愚痴っておりました。そりゃなれないでしょうよwあなたオーナーの息子じゃないんだから…。

彼曰く、新社長は自分と同じ年であり、仕事の経験も乏しく無能であり、実務的なこともわからず行動力がないとのこと。その為、幹部会議などで社長を問い詰めたり、反対意見を言ってその他幹部を味方に引き入れようと画策しているとのこと。

・・・ww

あのねえ…。

そんな事したらますます浮いちゃいます。
どうすれば社長を追い出すことができるか?なんて聞いてきたので、ズビズバ答えてあげました。遠慮なく。

彼は独善的であり、大風呂敷は広げる、一見豪快に見えてもその実は非常にケチなところもあります。彼が社会人になる前、反社会的勢力に在籍していたことが、彼の武勇伝になっており、それをひけらかすのが大好きです。能力はあるけれども、口で言うほど器の大きな男ではなく、部下はみんな自分を信じてついてきていると思っているが、その実は怖くて従っているのが大半であることを見抜けていない。

30代までならイケイケで人望もあったかもしれませんし、部下たちにとってもその鋭さも魅力の一つとして映ったかもしれません。

しかし、副社長にのし上がった以降もこれでは行けません。

社長が無能であってもいいじゃないですか?他の幹部がしっかり支えていけばいいし、それだけ自分に自信があるのであれば、社長が無能であることを幸いとばかりに操ればいいんです。

副社長というポジションを活かし、会社を実際に動かせば良いのに、自分が発案した件、関わった件については全て自分の手柄にしないと気がすまない性格が災いしているパターンですね。

「無能でしょうがない!発言もしない!」

二代目にしては良いと思いますけどね。私は。

かつて彼が副社長に昇進する前に聞いたことがあります。

「やる気はあるけれど、能力が低い人間。やる気は無いけど能力が高い人間。どっちが組織として必要ですか?」と。

そうしたら彼はいの一番に「仕事できなくてもやる気がある奴の方が可愛いだろう」と答えたのです。会社の事情にもよりますが、一般的に言って後者が正解だと思います。それを伝えたら彼は大激怒wどつかれました。

彼の悪い癖は靴やモノ、あるいは素手相手をど突くことです。暴力だとは言いませんが、割りと強く叩くので、人によっては暴力と映るかもしれません。こういうところも改善しないと行けませんね。

まあ、いろんな方がいらっしゃいます。
技能実習生の受け入れは、課長レベルではなく部長以上の方が決定権を持っています。そのため、巡回等では幹部クラスとの面談が多くなります。面白い話を聞けることが多々あり、勉強になります。ただ、この副社長だけはドンドン痛い人物になってきているので少しばかり心配です。

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