外国人労働者に寄り添うのはいかがなものかと

外国人労働者をどう受け入れるかというNHK取材班が書いた新書を購入しました。

外国人労働者をどう受け入れるか―「安い労働力」から「戦力」へ (NHK出版新書 525)

NHK取材班というだけで大体中身が想像できてしまいましたが…、外国人バンザイ!外国人の人権!外国人との多文化共生!グローバル化大賛成!移民大好き!な意見もきちんと目を通してみようと、我慢して読んでみました。

技能実習生事業に携わっているため、本の内容がすんなり入ってきました。ものの1時間たらずで読み終わってしまいました。

  1. 前半はブラック企業に就職してしまった外国人技能実習生の惨状
  2. 中盤は外国人技能実習生受入企業の成功例
  3. 後半は外国人労働者との共生

ブラック企業の中国人技能実習生

惨状については、ネットニュースや地上波で流れるような内容ばかりです。
低賃金、未払賃金、奴隷同様の労働時間、体が壊れる程の労働…。やむにやまれず受け入れ先を飛び出し、行くあてもなく行き着いた先が「シェルター」です。シェルターは中国人夫妻が経営しており、受け入れ企業からひどい仕打ちを受けた中国人技能実習生を匿っており、住居、食料などの手当をしております。

可哀想な実習生を助けることは悪いこととは思えませんが、失踪している事実も忘れてはいけません。彼ら夫婦は裁判や労働組合などに話を持ち込んでいますが、まずは労基署に駆け込んで企業の不正を訴えれば一発で廃業寸前まで追い詰められると思うのですが…。失踪して在留期限が切れてしまったら不法滞在になってしまいます。

また、このシェルターはどのように運営されているのか?単なる慈善事業で行われているのか?などもきちんと書いてほしかったです。もし、慈善事業だとしたら夫婦は別に事業をしていて資金的に非常に余裕があるのだろうと思います。

女工哀史以上の悲惨な状況であり、身も心もボロボロ。先進国と言われている日本で大変な人権侵害を受けています。コンテナ部屋、汚い部屋に複数人押し込められている、未払賃金、パワハラ…まるで彼女たちの母国と同じ労働条件です。

こんなネタ…国連人権理事会が放って置くわけがありません!国連は中韓など反日国家が占めており、特に国連人権理事会に対して、反日日本人が立ち上げた幾つものNGOが、日本の悪口を吹き込んでいます。イチ技能実習生がきっかけで、国連人権理事会が日本政府に対して労働環境について指摘しております。

受け入れ成功例

中盤は技能実習生受け入れの成功例が描かれていました。法律を守って、居住環境も整え、実習生と日本人を公平に受け入れる。これができている企業が大半なんですけどね。Win-Winの関係であればよろしいと思います。

左巻きの新書ですが、割りと両論併記はできていたと思います。

失踪した実習生らが、労働目的の偽装難民と化したり、農家が不法就労者(偽造した在留カードを見抜けない)を雇ってしまった場合でも、農家は罰せられないことはおかしい。など、矛盾点はきちんと取り上げておりました。

また、左翼学者が、

「そもそも日本の少子高齢化で言えば、不足しているのは労働力だけではない。若者の数、そのものが急減している。社会の成長、発展を目指す意味でも、『日本で暮らす外国人』が必要なのだ」

などとたわけた事をほざいていました。
NHK取材班はこのセリフを待ってましたと賛成するかと思いきや、

「外国人とと主に暮らす社会を実現できるのか、そるいは縮小社会を選択するのか、そのあたりから議論すべきなのではないだろうか」

と、とどめておりました。

私は縮小社会が良いと思いますよ。後述しますが、外国人に頼ってしまっては日本は崩壊します。外国人を入れて数を増やす安易な策ではなく、日本人が働きやすい、日本人が普通に恋愛して家族を作れる社会、子育てできる家族、共同体を作るよう政府は尽力すべきなのです。

後半は外国人との共生

日本政府は特区を設けて外国人メイド(主にフィリピン人)を受け入れて、家事代行サービスを展開しています。これが女性活躍推進につながると本書では大絶賛。安倍政権は最近の首相の中ではまだマシに思えるのですが、日韓合意や外国人を呼び込もうとする政策には大反対です。やってはいけないことです。メイドに関しては移民の危険性を訴えた記事にあるとおりです。

それでも外国人技能実習生事業に携わっている理由

外国人との多文化共生については二つの事例をあげています。

日本人妻とパキスタン人が結婚。二人の男児をもうけたけれども、離婚。
パキスタン人が引取り息子二人を育てようとしたが、失業し生活保護に頼る日々に。外国人が生活保護は違憲ですが、これはさておき。

二人はどうにかこうにか高校を卒業に晴れて社会人に。貧困を味わいましたが、まっすぐに育った子どもたちでした。

もう一つはバングラデシュ人の社長。
10カ国以上の外国人労働者を雇用し、建設業に従事しています。日本の文化や生活習慣を尊重し、自分だけでなく従業員にも日本に溶け込むよう努力されておりました。

この二つの事例は非常に立派であり、日本で暮らす外国人の鑑と言ってよいほどの人達です。私は日本のルールを尊重し、日本に溶け込もうとしている外国人は日本人と同じ仲間だと思っています。このような外国人なら大歓迎です。

しかし、引っかかる部分もありました。
インド、パキスタン、バングラデシュ、ギニア、タンザニア、マリ、ナイジェリア、トルコ…などから多数の外国人がやってきており、日本語がほとんど理解できない人達が沢山おりました。高度人材でもない、技能実習生でもない貧しい人達が、どうして日本に滞在しているのか?です。不法入国、偽装難民、偽造した在留カード…様々思い浮かびます。

言葉ができないのに、一生懸命頑張っている外国人を見て、

「日本人も見習え!彼らは偉い!」

の一言で済ませて言い訳がありません。不法就労者もいるでしょう。頑張っている姿だけを見て、彼らの存在を肯定してはいけないと思います。

 

外国人労働者が背負っているもの

思うに…貧しい国からやってきた人はどうしたって頑張るんですよ。頑張るしか無いんです。
彼らは外国人労働者といえども、日本人とは全く違った価値観を持ち、歴史や文化、宗教感を持った人間なのです。働く機械ではない。こき使った後はどうするのか?失業したらどうするのか?簡単にやめさせることができるのか?

感情を持った人間ですから、彼らは日本の習慣、文化に抗い、必ず強く自己主張するでしょう。

特にイスラム教の国からやってきた人達。彼らは絶対に他国の文化や他宗教を絶対に受け入れません。モスクがない、お祈りをする場所と時間がない。食事が日本と合わない等様々な要求をしています。日本人に多文化共生を求めておいて、本人たちは我を通すだけ。ハラルだなんだと言っておりますが、ここは日本です。

だから、日本の風習に従えと言えますか?今の日本社会では簡単に言えないでしょう。差別だなんだと騒がれるのがオチです。それでも私は叫ぶべきだと思いますがね。

日本人は外国の文化を自分の物にする能力に長けていますが、一方外国の文化を手放しで受け入れてしまう面もあり、外国人文化を簡単に認めてしまう大らか過ぎるところが短所だと思います。

そうであるならば、絶対に単純労働者として外国人を野放図に受け入れないこと。技能実習生に関しても受け入れ職種を増やさず、徐々に削減していくべきなのです。

外国人が日本の人口の何%かを占めた時どうなってしまうのか?日本人が100%に近い圧倒的多数を持った状態であれば、一定の外国人を受け入れても良いでしょう。彼らに対して分け隔てなく、主張も聞いてあげればよいでしょう。本来の日本の姿のままで、彼らがそこで共生していく、日本人が外国人に寄り添うのではなく、彼らが日本人に寄り添う社会ならば良いでしょう。

本書は外国人の主張を日本人が我慢して受け入れれば、世の中丸くおさまる的な言動が目立ち過ぎていました。これが世論だと言わんばかりの主張でした。移民を受け入れてうまくいった国なんてありません。ヨーロッパが難民、移民を受け入れてひどい目に遭っているのは皆さんご存知のはずです。

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