実習生をやる気にさせる!コミュニケーション力向上!技能実習適正化支援センターより

技能実習適正化支援センターさんが、素晴らしい発信をなさっております。
実習生をやる気にさせ、自分の作った製品が役に立っていることを知ってもらう。
また、コミュニケーションの向上についても語っております。

実習生適正化支援センターさんをよろしくお願いいたします。
リンク:http://www.titsc.org/

以下、転載です。

 

技能実習適正化支援センターの渡邉です。
新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
最近、トヨタ自動車の新入社員入社式の動画を観る機会がありました。社長である豊田章男氏のメッセージは、リーダーに相応しく熱く心に響くものでした。新入社員のやる気スイッチをONにするのに十分の内容だったと思います。この「やる気スイッチ」がONになっているか否かで、仕事の成果に大きな違いが生まれます。


やる気スイッチとコミュニケーション

それは技能実習生にとっても同じです。
技能実習生のやる気スイッチはどこにあるのでしょうか。
母国を離れて日本にまで来て、滞在中の3年間がダラダラとした人生のもったいない時間になることは、実習生にとっても受け入れ企業にとっても避けたいことだと思います。
どうせなら3年間をハツラツと健やかに過ごし、できるだけの成果を得て帰国してほしいものです。
そのためには、実習生のやる気のスイッチをONにしてあげる必要があります。1月号は、実習生のやる気を上手に活用し、実習生本人と会社の成長を両立している例をご紹介します。弊センターではZOOMを活用してオンライン相談ができる体制を整えています。技能実習についてご不明な点があれば、下記のメールまたは電話からお気軽にご連絡ください。

1.自分の作った製品が社会や人の役に立っている!

ある製造業の会社に実習生が配属されました。その会社は街灯を作る鋳造の会社でした。
配属当初、若い実習生は、見る物やる事が新しくワクワクしながら一生懸命に実習に取り組んでいました。
しかし、半年ぐらいして様子が変わってきたことに上司は気付きました。元気だった実習生から笑顔がなくなり、作業効率も落ちていました。ミスも多くなり、指導をする機会が重なり、実習生はますます口数が少なくなっていきました。

上司は、このままでは良くないと察し、実習生を夕食に誘いました。実習生は、疲れもありましたが、上司の誘いに乗ることにしました。夕食は、天ぷらでした。とても美味しかったと実習生はその感動を昨日のことのように語ります。夕食を終えて、他愛のない楽しい会話をしてリラックスした後、上司は実習生と店の外に出ました。外は暗くなり、街灯の灯りが点いていました。

上司は、その街灯まで行き「この街灯は、あなた(実習生)が作った物だ」と伝えました。
そして、街灯が街の安全を守るために重要な役割を果たしていること、会社の仕事が社会にとって大切な役割を担っていることを説明しました。実習生は、無言で自分が作った見覚えのある街頭を見つめながら静かに話を聞きました。
そして、何かから解放されたかのように涙をポロポロと流したと言います。翌日から、実習生は以前のように一生懸命に実習に取り組み、実習終了時には大きな成果の残したとのことです。

実習を続けているといろいろあります。実習生のやる気スイッチがOFFになってしまうこともあります。

上の話のような男気のある上司に恵まれた実習生は幸せです。
実習生を受け入れる製造業の会社には、少なからずこのような上司が存在します。親方気質な、リーダーシップと包容力のある上司です。話の節々から、実習生への想いと優しい対応が見られ、人間的な魅力に溢れています。自分にはできないと思ってしまいますが、異国から日本に一人来て頑張る実習生を少しでも良いから気にかけ、実習生の変化に気付き、人生の先輩として実習生にヒントを示してあげることはできるかもしれません。

やる気スイッチは、簡単にはONになりません。ただし、それがONになると全てが良い循環となり、時として大きな前進する力が生まれます。

上の話から分かる、実習生のやる気スイッチをONにするポイントは何なのか。
それは、実習生が日々の自分の作業が、いかに社会や人の役に立っているかを知ることです。
実習生は、自分の作業の意味が分からず日々の作業に没頭してしまうことが多いと思います。
その結果、自分の役割が理解できずに自分を見失ってしまうのです。
実習生だって、毎日、健やかにハツラツと生きたいはずです。それができなく、モチベーションが落ちているとき、自分の役割を知ることで、

やる気スイッチがONになるケースがあります。一つの対策としてオススメです。


2.コラム:コミュニケーションの力

実習生が失踪してしまう理由は様々ありますのが、結局お金が大きな部分を占めているかもしれません。
しかし、失踪することを思い留まらせる何かがあるとすれば、それは「コミュニケーション」しかないと思います。会社が、どれだけ実習生を気にかけ、実習生に時間をかけているかが評価されます。会社は、その為に様々な努力をしています。
コミュニケーションを活性化させるため、実習生を紹介するポスターを食堂に張り出すことから、誕生日会や社員旅行の開催、問題点を発表させて解決策を探る活動など。

もともと実習生は学ぶことを目的として来日しています。
日本の製造業には、未だにコミュニケーションがなく「背中を見て学べ」といった傾向はあるかもしれません。
しかし、コミュニケーションが活発になると、若い実習生は多くを学び、吸収します。
そして、お金だけでない価値を見つけます。多くの実習生は、コミュニケーションを望んでいます。
それに応えることが、失踪者を出さない唯一の解決法かもしれません。弊センターは、これまでの経験を踏まえて様々な具体的なアドバイスが可能です。
皆さまからのお問合せをお待ちしています。

〒248-0023神奈川県鎌倉市極楽寺1-6-29
E-mail:info@titsc.org
URL http://www.titsc.org/

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