「技能実習生の日本語能力が低いから受け入れを辞める」
技能実習生の受け入れの決定権については、中小企業だと社長、大企業となると総務部長などの取締役が持っています。
とはいえ、常日頃実習生と接するのは現場の職員です。
現場の職員からの話を一方的に鵜呑みにしてしまう社長さんには困ったものです。
「なんだか日本語が下手みたいでねえ」
「いうことを聞かないらしい」
「いうことを聞かずに楽なことばかりしているらしい」
「別に技能実習生なんていらねえよ」
本当にいらないのならそれで良いと思います。技能実習生でなく日本人を雇用して現場が回ればそれにこしたことはありません。
ただ、常に人手不足、技能実習生を早く入国させろ!と言っておきながら、上のセリフは聞き捨てなりません。
実習生に事実確認をしてみると、
・Aさんにこれをやれと言われたので、これをやっていると、Bさんからあれをやれと言われる。
・で、Bさんの指示通りに動くとAさんから注意される。
確かに日本語ができれば、Bさんに対して「Aさんからこのような指示を受けています」と伝えられれば社長へのクレームにはならなかったでしょう。
日本語の問題もある。
ただ、日本語ができないから「こいつもうダメだ」と見放しては行けません。
直接実習生と関わりのある職員、実習生本人、社長、そして我々組合職員と4者で話し合う必要があります。一方通行ではダメです。
実習生から話を聞く。
社長から話を聞く。
現場から話を聞く。
バラバラではだめですね。
繰り返しますが、日本人スタッフだけで現場が回るのであれば実習生など入れなくてもOKです。
戦力として受け入れたのであれば、育てるつもりで実習させないとお互いにとって損です。
零細企業ですと人材育成なんてできませんから「新人のポテンシャルややる気に頼る」ケースが非常に多い。
ちょっと教育しなくちゃいけませんな・・・。