自分はChineseは話せますがベトナム語はからきし駄目です。
これから勉強しようと思っているものの多忙を理由に全然やっておりません^^;
Chineseができるとはいえ、所詮外国人が話す言葉です。5年、10年Chinaで過ごしていればもっと上手くなったのでしょうけど、2年程度の滞在ではまだまだです。とはいえ、一人でChina人技能実習生を受け入れている企業を管理するのにそれほど支障はないレベルです。帰国に絡むトラブルに関しては語学レベルよりも、むしろ派遣機関駐在員の力が必要です。その時は援軍として派遣機関駐在員に来てもらいます。通常巡回、監査、その他トラブルに関しては一人で対応しています。
彼らの習性、考え方はだいたい理解できました。時々ぶっ飛んだ思考を持った人間もいますが、ここ5,6年は大きな問題を起こさず、みんなきちんと満期で帰ってくれています。自分の管理に多少なりとも自信がつきましたし、トラブル防止のためにも良い人材を採用するよう心がけています。
ただ、ベトナム人技能実習生を管理するようになってからというもの通訳帯同で巡回しておりますが、やはりベトナム語がわからないというのは大変もどかしいものです。
実習生の口調、表情、話の内容、話の運び方。これらの情報を元に彼がどんな人間で何を考えているかを分析するのですが…ベトナム語ができないと非常に困難です。
ベトナム人通訳がいるとはいえ、彼が私の言葉をきちんと訳して伝えているのかを全く確認できません。派遣機関駐在員が私の通訳を務める時、故意か不注意か勝手に内容を変えて話すことがあります。その際はすぐに私が中国語で言い直すことができます。
ベトナム語の場合、彼の通訳に任せる他ありません。
だから、どうしても実習生の細かい管理は通訳任せになってしまう。通訳が暴走し、我々に何の説明もなく物事を進める様になってしまうのはよくありません。それらを防止するためにも、下記をきちんと確認することです。
- 通訳が実習生と何を話したか
- 自分(日本人)の質問に実習生がなんと答えたか
- 自分の話をきちんと訳させる
一番大事なのは通訳と実習生が何を話したかを逐一報告させることです。
「大丈夫です」の通訳の一言を信じちゃいけませんよw
何度も確認すること。通訳任せにしないこと。
トラブルが起こった時、通訳だけに行かせず自分も必ず行くこと。担当者はあなたです。ベトナム語が話せなくても、あなたは受入企業にとって監理団体の代表であり顔です。あなたが通訳に依存しすぎてしまうと、受入企業も通訳に依存し始めます。通訳が良い人ならいいかもしれませんが、頼られると「どうせコイツラ(日本人)にはわからないだろう」ということで、様々なよろしくないことを企てます。
実習生の採用試験を任せたら、派遣機関からマージンを取り始めたり、実習生から金銭を要求していたり。まさかと思うかもしれませんが、日本人が考えもつかないことをするのが彼らです。ベトナムはじめ多くの東南アジアは親日国です。だからといって頭から彼らを信用するのは絶対にいけません。
国民全体のモラルを見ても日本人と比べて遥かに低い国からやってきている人であり、共産主義国家では賄賂なんて当たり前。人治の国から人たちですから、私達とは根本的に考え方が違うのです。いくら日本ナイズされた外国人(実習生の派遣国の人たち)であっても油断は禁物です。